人文学部 国際英語学科 ニュース

2017年9月アーカイブ

国際教養学科では社会系メジャーの学生を中心に安芸太田町・加計商店街における地域活性化の取り組みをお手伝いしています。
※2018年度からは生活デザイン学科地域デザインにおいて同様の取り組みを続けます。

プロジェクトのメンバーは、この度、加計を拠点にアートギャラリーを営むmm projectさんが主催するイベント「アートでGo!まちに潜むアートを探す旅」のお手伝いをしています。
このイベントは、加計商店街の様々な場所に設置されている現代アート作品を、参加者自らが探しながら街を歩くというものです。

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学生たちはこのイベントで、当日の運営補助だけでなく、まち歩きのための地図の作成に携わりました。
加計でデザイン業を営んでいる方の多大なご協力を得て、街の魅力を盛り込んだ地図が完成しました。

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このイベントは広島県が主催する「さとやま未来博」とも連携しており、イベントの様子がHPにも紹介されています:
https://satoyama-mirai2017.jp/news/kokoproreport22.html

地図作成や運営補助に関わっている学生からは、「アートを探しながら歩くことによって街の新たな魅力にも気づくことができるというイベントはとてもおもしろかった。このようなイベントに少しでも関わることができてよかった!」という声がありました。また、「商店街の方が気軽に話しかけてくれ、街のあたたかさを感じた」という声もありました。

イベントは10月1日までの土日祝日に開催されています。
みなさんもぜひ、加計でアートを探しながら、街の魅力を再発見してみませんか?

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2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。

学生による研修レポートをお届けします。研修4・5日目は、和歌山県に入りました。

4日目 9月7日

昨晩泊った「越の湯ホテル」は、今回の事前学修でみんなで読んだ日本画家の1967年の日記に登場する宿です。画家中庭煖華さんは家族旅行で来て、私たちと同じく那智の滝を見たあと、勝浦・白浜に1晩ずつ泊っています。今回、今日と明日の2日間はその足跡をたどることにして、まず、勝浦観光桟橋から遊覧船に乗り、松島めぐりをしました。

9月7日 勝浦 松島めぐり-r.jpg

日記の中には船上から見た「紀の松島」と呼ばれる勝浦湾の奇岩がスケッチされていますが、当時のままのラクダ岩や洞穴のある岩などを見ることができました。

9月7日 勝浦 松島めぐり ラクダ岩-r.jpg

この煖華さんは兵庫の山間部の生まれで、東京に出た後、奈良斑鳩に住んだ人物だそうです。広島に住む私たちには島がいくつも浮かぶ海は身近ですが、海なし県の奈良から来たら物珍しいのでしょう。

その後、街角にある足湯に少し浸かり、紀伊勝浦駅前に一旦戻りました。昼食は駅前のお食事処「山賀」で、解凍ではない生のマグロのトロや赤身、中落ちなどが載ったミックス丼を食べました。マグロの産地だけあっておいしくいただきました。

そこから特急で串本駅に向かい、江戸時代の絵描き長沢芦雪の襖絵が有名な無量寺で、本堂や収蔵庫の作品を鑑賞しました。

9月7日 串本 無量寺-r.jpg

そこから町営コミュニティバスで潮岬へ向かいました。本州最南端の岬は風が強くて、太平洋ははるか水平線まで島影ひとつなく、瀬戸内海に育った私たちにはこちらの方が新鮮でした。

9月7日 本州最南端 潮岬-r.jpg

どこもかしこも、本州最南端の郵便ポストとか、最南端の灰皿とか書いてあるのが可笑しかったです。潮岬灯台も見学し、灯台に登りましたが、先生は昨日、那智の青岸渡寺でせっかく買ってきた杖を灯台の階段わきに立てかけたまま、忘れて帰りました。本州最南端の杖かもしれません。

串本駅に戻ってから、電車までの間に、橋杭岩を見に行きました。

9月7日 串本 橋杭岩-r.jpg

特急くろしお30号で白浜へ向かい、白浜館に到着しました。ここも画家さんが家族で泊った宿ですが、越の湯と同じく当時とは経営も変っていて、面影はあまりなさそうです。明日も煖華さんの見た白浜周辺を見る予定です。

2年 小山夏実

5日目 9月8日

朝から快晴に恵まれました。白浜館の目の前が白良浜で、事前学修で講読した画家中庭煖華さんの1967年の日記には、この宿の玄関に生けられた生け花や部屋から見た白砂青松の景色のスケッチもあります。まずは白良浜へ行きました。白い砂浜に緑の松、青い空との取り合わせは素敵でした。砂が白くて細かいせいか、海の色もきれいでした。近くにある熊野三所神社では昭和天皇行幸の折の御座船が保存されており、また、火雨塚古墳もありました。古くは奈良時代にも天皇や皇族がこの近くから上陸したそうです。とても歴史を感じる場所でした。

9月8日 白砂青松の白良浜-r.jpg

そこから徒歩で円月島を目指しました。波の浸食作用でぽっかりと穴の開いた巨大な岩で、事前に見てきたガイドブックでも紹介されています。煖華さんは円月島を見ることも旅の目的だったようで、スケッチしていますが、意外にも歩いているうちすぐに見えてきました。

9月8日 円月島-r.jpg

ともかく画家さんと同じ視線を目指そうと、近くに向かいましたが、日記にある通り、京都大学の水族館付近まで来ると、側面になってしまい穴は見えませんでした。ただ、横から見ると、とても大きく迫力がありました。

今度はバスに乗って三段壁まで行き、千畳敷まで歩きました。三段壁はテレビの2時間サスペンスドラマに出てきそうな絶壁の奇観で、千畳敷は平らな岩が海に向かって延々と広く張り出した海岸です。風がとても強く歩くのも大変でしたが、絶景でした。

9月8日 千畳敷-r.jpg

白浜駅から特急くろしお号に乗り和歌山乗り換えで橋本、そこから極楽橋まで南海電車で移動しましたが、極楽橋から高野山駅まではケーブルカーに乗りました。高野山駅からはバスで高野山に入り、千手院橋バス停で降りて、徒歩で今晩泊めていただく高野山報恩院へ到着しました。途中、いくつもの山内寺院や霊宝館、壇上伽藍のわきを通りましたが、明日、明後日見学する予定です。夕食は大広間で御膳に載った精進料理をいただきました。ごま豆腐・高野豆腐などがあり、天ぷらの中に酒粕があったのは珍しく、初めて食べました。

9月8日 高野山大門-r.jpg

いまは夜も更けてきました。時おり、寺の鐘が鳴るのが聞こえます。煖華さんの日記の通り、半世紀前と変わらず、宗教都市なのだと感じます。

4年 石橋瑠香

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旅は高野山に続きます。

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2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。

学生による研修レポートをお届けします。研修3日目は、熊野詣をしました。

3日目 9月6日

伊勢を後にして、宇治山田駅から松阪経由でJR特急「南紀」に乗って熊野に向かいました。いよいよ山登り、熊野詣です。
昼食は熊野速玉大社門前町の鰻屋で鰻丼を食べました。うな重は高くて食べられなかったですが、鰻丼はすごく美味しくて、山を登る前に元気が出ました。

食後、熊野速玉大社に参拝に行きました。この神社は八咫烏のマークが印象的ですが、サッカー日本代表のシンボルマークになっているのが、この烏だとは知らなかったです。

9月6日 熊野速玉大社-r.jpg

新宮城跡は階段が多くて、下からの見た目以上に高低差があり、地獄でした。でも、途中で石垣上から見えた川と海はとても綺麗でした。
9月6日 新宮丹鶴城あと-r.jpg

この城は、のちに広島のお殿様になる浅野家が紀州藩主だった時に、やはりのちに広島に移って三原城主となる家来の浅野忠吉が築城したそうです。

新宮からは普通電車で那智に出て、駅から近い補陀落山寺に行き、その後、バスで熊野那智大社・青岸渡寺に行きました。途中、大門坂でバスを降り、そこからは熊野古道を歩いて登りました。

9月6日 那智山 熊野古道大門坂-r.jpg

ずっと石畳の上り坂でしんどかったですが、登った先には三重塔のバックに那智滝が見え、天気は曇りでしたが、雲と霧が山の上の方を隠して、滝は上から下まで全部見えていて、良い雰囲気でした。良い思い出になりました。

9月6日 那智の滝-r.jpg

9月6日 那智の滝 青岸渡寺から-r.jpg

駅に戻って少し時間があったので、補陀落山寺で見た渡海舟が出ただろう、近くの浜辺にも行ってみました。先生が海に入って楽しそうでした。

9月6日 那智勝浦海浜公園-r.jpg

3年 佐々井のぞみ

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明日と明後日は、事前学修で読んだ日本画家の1967年の日記の足跡をたどります。画家 中庭煖華さんは家族旅行で来て、私たちと同じく那智の滝を見たあと、勝浦・白浜に1晩ずつ泊っています。

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