2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。
国際教養学科から2~4年生10名が参加しています。
学生による研修レポートをお届けします。研修はお伊勢参りから始まりました。
1日目 9月4日
今日は午前中ほとんどを移動に費やしました。広島を出て、新幹線で新大阪へ、そこから大阪に出て環状線に乗り、鶴橋から近鉄特急で伊勢まで来ました。
13時ころ伊勢市駅に到着し、大きな荷物を預け、レンタルサイクルを借りました。
旅行第1食目は山口屋というお店で、名物の伊勢うどんを食べました。太くて柔らかくて長い麺が、真っ黒な熱い出汁にひたっていて、びっくりしましたが、おいしかったです。うどんの概念が変わりました。
最初の訪問は、月夜見宮。神宮のなかでも外宮の別宮になっていて、天照大神の弟神という格の高い神様が祀られているとのことでした
続いて行った外宮は、多くの人が行き交う中でお参りをしました。印象的だったのは本殿へと繋がる門に、白い垂れ幕があり、現世とあの世の境であるということでした。
外宮参拝後、20年に一度の式年遷宮についての展示がされている「せんぐう館」を訪れ、スタッフの方の話などから、その歴史や、技の継承の在り方について学びました。
初日最後の見学先は、山田奉行所記念館でした。「せんぐう館」に時間を取られすぎて、到着した時点ですでに16時の閉館時刻を過ぎていましたが、管理者の方のご厚意で、特別に開けていただいて、説明を受けることができました。
宿泊はこれから2泊、麻吉旅館ですが、国の登録有形文化財になっている、もと遊郭の建物は複雑に入り組んだ、赴きある建築でした。
1日目の行程を無事にすべてこなすことができました。あす以降も楽しみです。
2年 丹羽菜月
2日目 9月5日
2日目はまず、宿泊先の麻吉旅館で建物やお座敷、大広間、展示コーナーなどを見学しました。
次に、宿の隣の寂照寺に行きました。このお寺の江戸時代の住職の月僊は絵描きとして有名で、引率の福田先生が学生時代にちょっと調べていたことがあるそうです。最近出た雑誌『グランデひろしま』秋号にも先生が解説を書いているそうなので、帰ったら手に取ってみようと思います。
続いて、昔のお伊勢参りの人達も歩いた古市参宮街道を歩くことにして、伊勢古市参宮街道資料館で館長さんのお話を聞き、伊勢参りや古市街道について知識を深めることが出来ました。
その後、伊藤小坡美術館に行きました。様々な時代の女性の画を鑑賞することが出来ました。同じ女性を描いていても、時代が違うことにより背景・衣装・髪型などが異なり、全く別の絵の様に見えました。鑑賞後、小坡さんの生家でもある猿田彦神社にお参りをしてから、内宮に行きました。
内宮では、綺麗な川、清らかな景色や広さに驚きました。平日でしたが人が多かったです。トトロに出てきそうな大きな木を触りました。色々な人が触るのでとてもつるつるしており、パワーを貰えた気がしました。
そして、おはらい町・おかげ横丁で昼食をとりました。伊勢には美味しそうなものが多くあり、横丁も活気で溢れていました。あわびと牛丼が美味しかったです。
午後は、神宮徴古館・農業館・神宮美術館に行きました。神宮徴古館では神宮のお祭りに関する貴重な資料や、色鮮やかで細部までこだわられた衣装や道具を見る事が出来ました。
最後は、近鉄で数駅離れた斎宮歴史博物館に行きました。斎宮跡は史跡になっており、歴史博物館では奈良時代から南北朝時代まで、伊勢神宮に奉仕するため都から伊勢に派遣された皇族のお姫さまである斎王に関する展示がありました。職員の方が解説をしてくださり、映像を見たり、クイズに答えたり、割れた土器の復元を立体パズルで遊びながら知識を深めることができたり、とても勉強になりました。
今日一日を通して、多くの事を学ぶ事が出来たと思います。
3年 木村菜々子
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明日は熊野に行き、熊野詣をします。
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②熊野
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2017年度アジア・アフリカFWの渡航先は、広島女学院大学では初のアフリカ、ザンビア共和国です。
国際教養学科から3・4年生6名が参加しました。
(※2018年度からは生活デザイン学科地域デザインにおいて同様のフィールドワークを行います。)
学生による最終日(8日目)の研修内容のレポートです。
最終日 9月3日
ザンビア滞在も今日で最後となりました。
最終日の今日は、ローワーザンベジ国立公園を朝早く出発し、首都ルサカへと戻りました。
午後からは土産物市を見に行きました。地元の自然資源を活かしたお土産が多く並んでおり、どれも素敵なものばかりでした。
9日間という長いようで短い滞在期間でしたが、ザンビアを思う存分楽しむことができました。
特に印象に残ったことは、先生の調査している農村へ行き、普段日本では体験できないような生活を体験したことです。
電気も水道も通っていない村での生活は、どこか大変そうに見えて、どこか魅力的に思えました。
また多くのことを体験するなかで、日本での「当たり前」を、当たり前と決めつけてはいけないと思いました。
日本のメディアで取り上げられるアフリカは負のイメージが強く、私自身も大学でアフリカについて深く学ぶまでは、負のイメージしか持っていませんでした。
しかし事前学習で、「アフリカにもこんな一面があったんだ!」という新しい発見をし、さらに実際に行ってみたことでそれを体感することができました。
例えば、事前学習でザンビアは中国から多くの支援を受けていると知りました。実際にザンビアへ着くと、至る所に中国語の看板があったり、中国の援助により道路の舗装工事をしたりしている場面を多く見ることができました。
日本とザンビアは、様々な点で異なりますが、私はザンビアに、アフリカにとても魅力を感じ、もっとアフリカについて学びたいという意欲が高まりました。
ザンビアで学んだことを日本に持ち帰り、これからの学習に繋げていこうと思います。
最後に、引率してくださった伊藤先生をはじめ、支えてくれた両親、ザンビアで出会った全ての方々に感謝いたします。
3年 横山なぎさ
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あっという間の9日間でした。
滞在中も学生たちは元気に過ごし、9月5日に無事に日本に帰国することができ、ほっとしています。
現地でお世話になった全ての皆様および本授業をサポートしてくださった教職員や保護者の皆様に、改めて感謝申し上げます。
引率 伊藤千尋
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現地レポート④ ローワーザンベジ国立公園
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2017年度アジア・アフリカフィールドワークの渡航先は、広島女学院大学では初のアフリカ、ザンビア共和国です。
国際教養学科から3・4年生6名が参加しています。
(※2018年度からは生活デザイン学科地域デザインにおいて同様のフィールドワークを行います。)
学生による6・7日目の研修内容のレポートです。
6日目 9月1日
ローワーザンベジ国立公園へ向かい、サンセットクルーズを楽しみました。
ローワーザンベジ国立公園はザンビアの南東部に位置し、ザンベジ河沿いにある国立公園です。
午前8時頃、ローワーザンベジ国立公園へ向かうため首都ルサカを出発しました。最初は舗装された道路でしたが国立公園に近づくにつれ、地面むき出しのデコボコ道が続きました。砂埃のなか、体を揺すられ到着したのは出発から6時間後の午後2時頃でした。
そして午後4時、私達は船に乗り込み、ガイドの方と一緒にザンベジ川をクルージングしました。
水しぶきを上げながらザンベジ川を進んでいくとゾウの群れを見つけました。木の枝をしならせ葉を食べるゾウや水を浴びるゾウなど、自然の中でのびのび暮らす姿を間近で見ることができました。
動物を観察しているうちに日が沈み始め水面に映る夕日と木々の影が美しく、アフリカの自然の素晴らしさを肌で感じました。
7日目 9月2日
ザンビア滞在7日目は待ちに待った野生動物観光を体験しました。
国立公園では、インパラやクドゥ、ゾウやカバ、バッファロー、ウォーターバックなどたくさんの動物を見ることができました。
そして、幸運にもライオンも見ることができました。
ライオンは寝ているとまるで大きな猫のように見えてとても可愛かったです。
川沿いを進んでいたときに、車のタイヤが砂に埋もれるというハプニングにも遭遇しました。
砂から脱出するために全員で車を押すという思い出に残る出来事もありました。
帰り道には、子連れのゾウと遭遇したときには、母親のゾウが子供を私から守ろうとし、威嚇のために大きな鳴き声をあげました。
とても驚きましたが、貴重な鳴き声だと思い運がいいと感じました。
今日は一日、朝早くから慣れない凸凹道を進み続けました。
国立公園では、日本の動物園ではなかなか見ることができない自然な動物の姿を見ることができ、貴重な経験になりました。
そして、知らない動物を知る機会になったり、日本ではなかなかないハプニングに遭遇するなど思い出がたくさん出来、素敵な1日を過ごしました。
3年 福島友紀、渡邉愛梨
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幸いにも、全員大きく体調を崩すことなく、ザンビアの自然や文化を思う存分楽しんできました。
明日は最終日のレポートをお届けします。
引率 伊藤千尋
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現地レポート③ マーケット見学と大使館訪問
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