人文学部 国際英語学科 ニュース

授業紹介アーカイブ

How about a career in airlines?

国際英語学科の学生のキャリアのチャンスは、さまざまな業界に広がっています。その中でも特に人気のある業界の一つが、航空業界や観光業界です。先日本学が協定を締結したエアライン専門学校のインターナショナルエアアカデミーの協力のもと、2023年度後期に初めて科目を開講し、業界をめざす学生のための実践的な授業を行なっています。その授業の一環として、広島空港の見学会を行いました。

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まずは、チェックイン業務に関する仕事から。バックヤードとの連携まで見せていただきました

見学会当日は、広島空港で日本航空を中心としたエアラインの地上業務を行う、広電エアサポート株式会社にご協力いただき、職員の方々からお話を伺いながら空港の様々な業務を見学しました。普段、乗客としては立ち入りが制限されているような場所で行われている仕事の様子も実際に見せていただきました。

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空港ラウンジ、サクララウンジのさまざまなこだわりを教えていただきました

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駐機場で次のフライトに備えて準備中の飛行機も間近に!

Working at an airport becomes all the more real after meeting one of our alumni.

また、都市部の空港と地方空港の働き方の違いや、女性のキャリアの可能性などのお話を伺うことができ、「空港」という場所ひとつとっても、学生たちは自分に合った働き方の可能性を広げることができたようです。また、2023年度春から広島空港で働いている国際英語学科卒業生の話を聞くこともできました。

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最後は、これから飛び立つ飛行機を皆でお見送り

What a great day! And with many more to come, too!

この1日の体験で、学生たちは希望のキャリアへの気持ちがさらに強まったようです。今後もインターナショナルエアアカデミーと連携しながら、学生のキャリアにつながる実践的な教育を継続していきたいと思います。

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大学の授業では、学生の思考力や発信力を伸ばすためのさまざまな活動を行います。国際英語学科3年生科目の「イギリス文学史」では、おすすめのイギリスの文学作品を紹介するPOPを制作し、それを用いて発表、レポートの作成する課題を行います。

選択する作品は、課題図書の中から選びます。作品を読んで実際に自分が感じたこと、共感したこと、注目したセリフや場面を、イメージとことばに表してPOPを作ります。手書きのイラストを描いて工夫するなど、パソコンを使って作成する通常のレポートからはわからない、意外なセンスや才能を知り、驚かされることもあります。

例えば、シェイクスピアの『ハムレット』を選んだ学生は、切り絵を用い、色は白と黒のコントラストを使うことで、作品の憂鬱なイメージを再現しました。

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お菓子の包装紙を切り貼りして人の姿を作りました。その意図は?

文学作品と聞くと敷居が高く、手に取ることをためらう人も多いかもしれません。しかし、それぞれの学生が作品の世界に引き込まれて、読むことを楽しみ、現代社会や自分の身の回りのことに通じる点を発見するなどできたようです。そして、作品を一つ読み切ったことによる自信もつきました。

プレゼンテーションでは、POP上で表現することばとイメージを見せながら、さらに自分の声も使いながら、特に読んで欲しいとおすすめしたい人を想定しながら、各自が作品の読みどころをアピールしてもらいました。

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同じ作品を取り上げても注目するポイントに違いが出て、発表を通してさらに作品についての理解が深まったようです。

広島女学院大学では「伝える力」の向上に力を入れています。これは、プレゼンテーションのスキルが高いことだけを指すのではありません。授業や日々の生活の中から自分の考えを練り出し、他の人に声や文字を使ってよりよく伝え、さらに他の人の意見を聞き、さらに自分の考えを発展されるというコミュニケーション力を意味します。

「イギリス文学史」のPOP制作でも、授業で学んだイギリス文学の特徴や読み方を活かし、自分で実際に作品を読み味わい、伝え方を工夫し、感じたことや考えたことを他の人と共有をしました。

文学作品をはじめとした読みものや映画などから、共感したり、違和感を感じることを大切にしながら、人や社会についての視野を広げていって欲しいと思います。

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In the Language Diversity & Society class, third-year Global Studies in English (GSE) students get together to look at how society impacts on language use. We look at how important factors such as age and gender affect language use. We also look at the fascinating effects that regional differences have on the way language is used and at how different people show politeness through language in different ways.
(国際英語学科GSEコースの"Langugae Diversity & Society"という3年次科目をご紹介します。この授業では、社会がどのように人々が話すことばに影響を与いるかを考えます。例えば、年齢、ジェンダー、地域、丁寧さなどの違いを取り上げます。)

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A typical discussion session in the Language Diversity & Society class

This is a very active and collaborative class. We make use of the small class size to ensure that each student has a voice. Our usual pattern of studying a particular topic is to first have a discussion about a variety of themes within the topic. This acts as a kind of brainstorming session. MK told us that "discussion with classmates and the teacher" was her favorite part of the course. Students write short notes to help in preparation for the discussion, such as those shown below.
(少人数制の授業を活かして、どの学生も発言できる環境で活発にそして互いに協力して授業での活動を行います。まずは、一つのトピックに関する様々な点について、ブレインストーミングを兼ねてディスカッションを行います。受講生の1人MKさんは、こうした学生と教員がディスカッションを行う点が授業の好きな点だと言います。議論の準備として、次のようなメモを学生は準備します。)

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A student's notes in preparation for discussion on the theme of "language and age"

Students need to come up with their own ideas, explain their own experiences and discover what they would like to find out more about. TK said, "I really enjoyed the contents of this class, and I learned a lot. Through this course, I want to learn more about my hometown dialect from how my grandparents speak". AM told us that she particularly "enjoyed comparing and analysing the relationships between language and the theme" and that for her, the "most impressive theme was language and gender". RY enjoyed studying about the effects age had on language use. She explained that this was because she has little "opportunity to speak with other generations, so it was a great opportunity to understand other language used by different generations".
(学生たちは、これまでの経験を踏まえて自分のアイデアを説明し、さらに掘り下げたい点を見出します。この授業を受けた学生の感想を紹介します。TKさんは、「授業の内容は興味深く、多くのことを学びました。祖父母が話す地元の方言についてもっと学びたいという気持ちになった」というこです。AMさんが特に興味を持ったのは、ことばとジェンダーの関係だということです。また、年代が与える影響について興味を持ったRYさんは、その理由として、普段他の世代の人と話す機会が少ないため、世代ごとのことばの違いについて知れたことが大きな学びになったということです。)

Next we have some teacher input through slides, video clips and other teaching materials. This allows the students to get deeper insight into the theory and gain greater understanding through illustrative examples.
(ディスカッションの次は、文字や映像の資料を使って教員が説明を行い、専門的な知識と理解を深めます。)

Finally, students do mini-research tasks on the theme before making presentations to the class. MS told us conducting this research was worthwhile, explaining that "having a questionnaire was enjoyable because I liked seeing many of my friends and family's opinions".
(最後に、学生たちがそのトピックについてミニリサーチを行い、発表します。MSさんはアンケートをとり、友人や家族の意見を知ることができた点に意義を見出していました。)

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Background work being conducted by students as part of one of their research tasks

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AM makes a presentation about dialect use in Kyoto

The class involves discussion, research, initiative and collaboration for presentations. We had a really enjoyable class in the first semester of 2023, and it all took place through the medium of English. We hope you will enoy this class in the future, too.
("Language Diversity & Society"では、授業をすべて英語で行い、プレゼンテーションに向けて、ディスカッションとリサーチを行い、自発的に協力して学習します。これからも、たくさんの学生にこの授業で多くを学んでもらいたいと思います。)

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