国際教養学部 国際教養学科 ニュース

伊藤ゼミでは、地域を多角的・分析的にみる目を養うため、地域からの学びを大切にするために、年に2度の野外演習を行なっています。(※2018年度からは生活デザイン学科地域デザインにおいて同様の取り組みを行います)。今年度春学期は、7月8日(土)に「尾道の歴史・文化とまちづくりの変遷」と題した野外演習を実施しました。

尾道は、港町として、映画や小説の舞台として、様々な顔を持っています。
今回は、尾道の歴史・文化について理解を深めるとともに、近年のまちづくりや観光の動向(食文化、空き家対策、移住者による起業等)から尾道という地域の新たな展開について考えることを目的としました。

当日はNPO法人おのみちアート・コミュニケーション理事・大崎義男氏に案内していただきました。
大崎さんは尾道出身であり、旅行業を営むほか、尾道のまちづくりに古くから関わっていらっしゃる方です。

午前中は、U2、空き家プロジェクト事務所、光明寺、猫の手パンなどをめぐりました。
しまなみ海道の開通以降、尾道ではサイクルツーリズムが盛んになっています。U2では、その拠点施設や、多くの人がレンタサイクルを利用している様子を見ることができました。
また、尾道の魅力のひとつである「坂」も実際に歩きました。2階井戸や地元の方が細い路地をバイクで移動する様子からは、「坂の街」で暮らすことの知恵を垣間見ることができました。

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午後は尾道の繁華街である新開地区を歩きました。人口がそれほど多くはない尾道の街に、これだけの歓楽街があることに驚きました。また、地区内にある旧海岸線の様子も観察しました。p3.JPG

尾道の対岸にある向島にも訪れました。
向島では、移住者の方々が始めたビジネスの現場も見せていただきました。
そして渡し船に乗船し、尾道に戻ってきました。5分弱という短い船旅のなかで、尾道の景観を形作る要素のひとつである川のような海「尾道水道」を実感することができました。

尾道を訪問するまでに、ゼミ生たちはそれぞれの研究トピックを決め、学術文献や資料を読んできました。
そのため、当日もただ歩くのではなく、ぞれぞれの視点から街の魅力を発見することができていたように思います。
また、大崎さんのように地域に詳しい方と一緒に歩くことによって、様々な観点から尾道を知ることができました。
野外演習の実施にあたり、大崎さんをはじめとした多くの方々にお世話になりました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

ゼミ担当教員・伊藤千尋

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国際教養学科では、「社会教育主事」資格取得希望者を主な対象者として、国立江田島青少年交流の家「野外活動指導者養成講座」プログラムに参加しています(本学では「社会教育課題研究I」の授業として実施)。本講座は、広島大学教育学部とも連携して実施しています。今年度は本学から10名の学生が参加しています。第2回目を6月3・4日、第3回を6月24・25日に実施しました。

第2回はキャンプの特性、キャンプ用具の使用方法、キャンプの計画についての講習を受けました。
「楽しむ側」としては体験したことのあるキャンプファイヤーについても、「企画する側」として演出方法や安全対策について実践的に学びました。

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また、交流の家の独自プログラムであるカッター研修も体験しました。この研修ではひとつのことを成し遂げるためにメンバーと息を合わせて行動することの大切さを学びました。

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第3回では、秋学期に実施されるキャンプ(小学生対象)のプログラム内容を企画・立案する作業を行いました。

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第1・2回で身についた野外活動の知識や技術を実際にプログラムに反映させていく行程です。
何を目的にキャンプを実施するのか、どのようなプログラムにすれば小学生に喜んでもらえるのか、長い時間をかけて話し合いを行いました。

秋学期のキャンプ本番に向け、夏休みの間にも打ち合わせが続きます!

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5月21日(日)、国際教養学会の行事として、安芸太田町の殿賀花田植に参加しました。当日は快晴で気温が高く、炎天下での活動になりましたが、参加した13名の学生たちは地元の方々のご指導を得ながら、早乙女の衣装を身に纏って、元気に、田楽を踊り、花田植を行いました。国際教養学科の留学生も参加し、学内では経験することの少ない日本の伝統文化を体感しました。

当日の様子を、参加者の感想のいくつかをひろいながら振り返りたいと思います。

花田植をはじめて知ったのは、ローカルニュースです。花田植がユネスコ無形文化遺産になったことを特集していました。そのときは、「そうなんだ」ぐらいにしか思っていませんでしたが、国際教養学会の行事で花田植体験ができると聞き、「これはやるしかない」と参加しました。当日、花田植の歌や早乙女の衣装は、地域によって少しずつ異なっていると地元の方からうかがいました。わたしは、そのことに驚きました。地域に関わらず、どこでも同じ歌、同じ早乙女だと思っていたからです。田んぼにも、はじめて入りました。想像以上にドロドロ、ヌメヌメしていて何回か足をとられそうになりました。田植も少しさせていただきました。少しだけなのに腰が痛くなりました。今でも米作りはたいへんなのに、昔はもっとたいへんだったんだと実感しました。あらためて農家の方に感謝の心を持ちました。

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到着してすぐに、地域の方々に早乙女の衣装を着付けていただきました。はじめて衣装を着て、気持ちが引き締まり、頑張ろうという思いがわきました。殿賀田楽という踊りを教えていただき、地域の方々と一緒に踊りました。最初は衣装にも慣れなくて、緊張もしていたのですか、地域の方々が拍手をしてくださったり、教えてくださったりしたおかげで、楽しく踊り終えることができました。殿賀田楽は、昔の人たちが田植という重労働を少しでも楽しく行おうと考えてできたとお聞きしました。昔の人の知恵はすごいと思いました。

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一緒に田に入った子どもが、田に入るのは初めてではないと言っていました。住んでいる環境によって21歳でも田に足を入れたことのないわたしと、田植を経験している10歳の少女というような違いが出るのがおもしろいと思いました。安芸太田町に行かなければできない体験ができ、行ってよかったと思いました。

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田楽に参加すると、目の前のテントにはイベントに来てくださった人たちがたくさん座られていて驚きました。踊ることが苦手なわたしでも、練習をして流れをつかめば楽しくなり、自然と笑顔になりました。田んぼに入って感じる泥や、苗を植える体験は、なかなか経験できないと思います。積極的に参加したことで新しいものにふれることができ、とてもうれしかったです。今回、参加できなかった人たちにも、ぜひ早乙女の衣装を着て、田植を経験してほしいと思います。高校生がスタッフとして働いているところを見ると、わたしも何か他にできることがないだろうかと思いました。

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国際教養学会では、これまでから行ってきた学術に関する活動、学生間交流のための活動、学会誌の発刊に加えて、地域連携活動にも力を入れていきたいと考えています。秋には、同じ安芸太田町での神楽体験も計画しています。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

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