人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

被服・ファッション領域アーカイブ

被服・ファッション領域

昨年に引き続きあやめ祭は中止となりましたが、出演学生の保護者と学科学生の一部を招待し、11月に学内で生活デザイン学科学生ファッションショー「Non teint(染まらない)」を開催しました。

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現在、大学図書館フリースペースでは一部の作品のミニ展示を行っています。

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12月半ばから行われた展示に合わせ、学内ではポータルサイトを通じて、動画の公開と人気投票も行いました。この記事では、人気の高かった3作品を紹介します。

第3位 折本真奈さん「roxane(ロクザン)」

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黒のスパンコール生地とチュール、オーガンジー生地を使ったミニドレスでした。フランス語で「輝く」というタイトル通り、シンプルなデザインながら、ウォーキングもドレスを魅せる大胆な動きで、見応えのある作品です。

第2位 露崎舞さん「未来」

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花の刺繍が入ったレース生地を重ねた長いトレーンが魅力的なマーメードラインのドレスです。ヘアアクセサリーを手作りし、後ろから見たときのシルエットにもこだわったとても丁寧な作品でした。

第1位 重川真優さん「Fairy(フェアリー)」

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タックを重ねた袖、大胆なバックスタイル、肩やスカートのシルエットなど工夫が満載のミニドレスです。生地をナチュラルな生成りにすることで、ディティールの細かさがしっかり伝わる作品になっていました。

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(人気投票最優秀賞の賞状と作品を前に)

重川さんの制作秘話は大学が発行しているキャンパスニュースにも掲載されています。

衣装ミニ展示は1月末までを予定しています。また、ダイジェスト動画の公開も1月下旬を予定しています。
春のオープンキャンパス(3月21日)ではオリジナルサイズの動画公開や衣装の実物も展示予定です。
機会がありましたら、是非ご覧ください。

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被服・ファッション領域

学会誌編集部学生による授業紹介記事が届きました。今回はどんな授業を紹介してくれるのでしょうか?


こんにちは、生活デザイン学会学会誌編集部1年、T.Sです。私がおすすめする授業は「感性デザイン論Ⅰ(ポップカルチャー) (1年前期)」です。
この授業は、少女マンガを題材として、その当時の女の子たちがどのような恋愛感・人生観・将来像など抱いていたのか、時代の変化に伴う社会背景や生活習慣の変化などを学んでいきます。

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(授業ノート①)

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(授業ノート②)

私は、受講前「えっ、少女マンガで学ぶってどういうこと?」と思っていました。ですが、授業を通して当時どんなものが女の子たちの中で流行っていたのか、どんな感情を抱いていたのかを知ることができました。時代によってマンガの内容も異なっており、絵柄も段々とキラキラとしていき、現代に近い感じの作画になっていきました。個人的には、ホラー系が流行っていたことに驚きました。

私は、大学の授業って難しそうという固定概念を持っていましたが、この「感性デザイン論Ⅰ(ポップカルチャー)」は楽しく学ぶことができたので、おすすめです。また、この授業は2年に1回の開講なので、受講したい方はご注意下さい。


大学の授業の印象が大きく変わった体験が1年生前期からあったようですね。生活デザイン学科では身近な生活を題材にした授業が多く、アニメーションや漫画が教材になることも少なくありません。
様々な文化やデザインをいろいろな視点で学び、それを自分の将来に活かしたり、社会に貢献したりする際の糧にしてもらえればと思います。

T.Sさん、ありがとうございました!

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被服・ファッション領域を学ぶ学生から授業紹介が届きました。


こんにちは、生活デザイン学科4年T・Mです。今回、私が紹介する授業は「ファッション・デザイン実習Ⅲ(3年後期)」です。この実習では、襟付き、袖付き、総裏地付きのジャケット製作を行います。

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(↑↑ 写真をクリック 受講生のインタービューや授業の様子が分かる動画(約1分) ※音声注意)

私が、なぜこの授業を受講したかというと、物作りが好きで「ファッション・デザイン実習Ⅰ・Ⅱ」、ファッションショーでの衣装製作を行い、実習を最後までやり遂げたいという想いがあったからです。また、「中学校・高等学校教育職員免許状(家庭・一種)」、いわゆる教免を取得することを目指しており、選択必修科目に含まれていたためです。

ジャケット製作は、はじめにジャケットのデザインを決め、原型のダーツ操作をして型紙をかき、裁断、しつけ、縫製を15回の授業で行います。好きな生地で、自分自身の身体にピッタリ合うジャケットを製作できるので、とても達成感を得ることができます。私はテーラードジャケットに挑戦しました。また、実習といっても、ただ製作するだけではなく、製作する中で、身体の動きを考えて裏地にゆとりをもたせるというように、生地のゆとりがもたらす機能についても学ぶことができます。

特に印象に残っている工程は、「切りじつけ」という作業です。ジャケット製作に使用するウール生地は分厚く、チャコペーパーとルレットでは布にしるしをつけることができないため「切りじつけ」という、しつけ糸2本どりで、裁断した2枚の布がずれないように出来上がり線を縫って布にしるしをつける方法を行いました。「ファッション・デザイン実習Ⅱ」で作成したワンピースやトートバッグなどは、綿の布を使用して、ルレットでしるしをつけていたので、しるしをつける作業から手縫いで行ったことはとても大変でした。しかし、ジャケットを製作するという経験をしたからこそ、縫う前の手間や洋服1着に込める想いを育むことができました。

本学科の授業で洋裁を学ぶほとんどの学生は、洋裁経験が未経験で、私もその内の一人です。ですが、未経験でも作りたいという気持ちがあれば大丈夫です。分からないところは丁寧に先生が教えてくれます。また、履修者同士教え合ったり励まし合ったりする環境もあります。技術を取得することで、私にも作れるという自信に繋がり、実習を行う中で、仲間のことを思いやり助け合う大切さを改めて感じることができたので、とても良い経験になりました。


T・Mさん、ありがとうございました。

この授業では、初めてウール地を使用して、総裏地、テーラードカラー、2枚袖、片玉縁ポケットなど洋裁に必要な技術を取得できたと思います。また、総裏地を付けることにより、キセやいせ込みなどの概念も復習できたと思います。そして、身体にフィットしたジャケットを製図から製作したことは、洋裁技術の取得を実感し、自信に繋がったと思います。今後も、さまざまな衣服製作にチャレンジして貰えると嬉しいです。

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