人間生活学部 管理栄養学科 ニュース

木曜日チャペルの時間に管理栄養学科2年生の中下涼さん(広島県立五日市高等学校出身)が、「あのとき、本当に食べたかったもの」という題目で熊本ボランティアワークキャンプ(主催:広島YMCA・実施:8/21~25)参加報告をしてくださいました。

中下さんは、1年生のころから地域での食育活動に参加し、地域連携食育セミナーの授業では、牛田商店街の東北を支援する活動に共感し、仙台の油麩を使ったメニューを仲間と考案して試食会を開催するなど、精力的に活動されています。その中で、熊本で震災が起き、「他人事ではなく、自分に出来ることをしなければ」という思いでボランティアに参加されました。

熊本へ向かうバスの中では、「あの時、本当に食べたかったもの」は何かを考えていたそうですが、現地に行き、それは「もの」ではなく、一緒に食べる家族や友達であったのではないかと感じたことを教えていただきました。そして、ボランティアは「すること」でも、「させていただくこと」でもなく、「気が付いたら自然にやっていたこと」ではないかと考えるようになったそうです。また、現地に行き、遠くからでは何もわからないということ、そばに行って寄り添わなければ何もできないということを強く感じたそうです。

非常食の開発に興味を持っておられる中下さんは、春学期の災害支援実践セミナーの授業で、災害時の食事や支援のあり方などについて、積極的に学びを深められました。食の専門家になる者として、伝えていかなければならないことがたくさんあるという強い信念を感じる報告でした。

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管理栄養学科では4週間の学外実習があります。実際に病院、高齢者施設、保健所、保健センター、保育園、事業所などの管理栄養士が勤務している施設で実習を行います。

4年生は5~9月の間に2~3週間、病院で実習をさせていただきました。報告会では、実習先で学んだ内容をまとめ、後輩にもわかりやすいように説明を加えて報告が行われました。その後、いくつかのテーマでディスカッションを行い、質疑応答も活発に行われました。これから実習を予定している下級生は学外の実習に対し様々な不安を抱えていますが、4年生は後輩へのアドバイスもたくさん残してくれました。

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4年生は学外での貴重な経験を経て、これから自分のするべきことが明確になり、具体的な目標を持つことができたようでした。また下級生は、管理栄養士業務を現場で直接学んだ先輩の話を聴き、自分自身の目指す管理栄養士像を膨らませつつあるようでした。

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実習先で御指導いただいた皆様に、厚く御礼申し上げます。

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野村(希)ゼミでは、『疾病治療を目的とした食事』に関する卒業研究に取り組んでいます。

テーマ①「汁物に飯を組み合わせた時の汁の塩味の嗜好性」

これは、主に血圧の高い方や心臓に疾患がある方等に勧められる「減塩食」に関する研究です。「減塩食」は、継続的に摂取する必要がありますが、「薄味にしても美味しく食べられる」塩分濃度の範囲は明らかではありません。そこで、1食あたりの塩分量が多いことから敬遠されがちな汁物を取り上げ、汁物の許容できる塩分濃度の範囲を把握することを目的に、ここ数年継続して取り組んでいます。

具体的には、同級生や下級生に協力してもらい、汁に飯を組み合わせて食べた時の、汁の『塩味の感じ方』や『塩味の好まし
さ』を答えてもらう検査を行っています。味の感じ方は様々な条件で変わるため、同じ条件で検査ができるよう練習を何度も行い準備します。検査が始まると、正確な塩分濃度の汁をタイミングよく提供するため、進行状況をみながら作業を進めます。一度の検査ですぐに結論が出るものではありませんので、検査を繰り返し、データを積み重ねています。

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DSCN0703.jpgテーマ②「治療食献立の栄養量に影響をおよぼす要因の検討」

疾病治療を目的とした食事は、1日のエネルギー量や栄養素量が治療ガイドラインによって示されています。しかし、献立内容は毎日異なるため、エネルギーや栄養素の量は一定ではありません。 この研究では、患者さんにとって身近な市販献立本に掲載された献立を資料として、治療食の1日ごと、1食ごとのエネルギーや栄養素の量および変動幅と、それらに影響をおよぼす要因について明らかにすることを目的に検討を行っています。これまでに、糖尿病の治療食では献立作成方法の違いにより、栄養素量に差が生じることを明らかにしました。今後は、食品の使用頻度や、使用の有無による献立内容の違いについても解析し、これらが患者さんの食習慣にどのように影響するかという視点からも検討を進めたいと考えています。

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ゼミ生は仲が良く、楽しむ時は賑やかですが、卒業研究ではしっかり切り替えて、コツコツ取り組んでいます。

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