人間生活学部 児童教育学科 ニュース

 11月4日(土)の13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第7回 ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。
参加してくれた小学生の子ども7名(男子2名・女子5名)と本学の学生6名が一緒に「トトロどんぐりやじろべえ」を中心としたものづくりをしました。

 今回は、前回の「どんぐりやじろべえ」の発展形で、"大きさの異なるどんぐりを付けてバランスをとるにはどうしたらいいか?"という課題を設定して、ものづくりを行いました。司会進行は学生が行いました。

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 まずは、黒い紙粘土を使って、まっくろくろすけを作りました。いろいろな大きさのまっくろくろすけを1人10個以上作る子どももいました。その後、やじろべえに付けるどんぐりを子ども達に選んでもらいました。今回の課題は「大トトロと小トトロを付けてバランスをとろう!」なので、子ども達は大きさの異なるどんぐりを3個選びました。

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 そして、選んだどんぐりにホワイトマーカーを使ってトトロのお腹と目を描いていきました。また、最初に作ったまっくろくろすけにも目を描いていきました。小さいどんぐりに絵を描くのは少し難しいようでしたが、学生と協力して子ども達全員が上手に絵を描くことができました。

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 マーカーが乾くまでの間は「浮かぶビー玉オブジェ」を作りました。
これは、ビンの中に消臭ビーズとビー玉などを交互に入れて、最後に水を入れると消臭ビーズが見えなくなり、入れた物が浮かんで見えるという不思議な飾り物です。

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 いよいよトトロどんぐりやじろべえを組み立てていきます。まずは、黒ペンを使ってトトロやまっくろくろすけの目やトトロのお腹の模様などを描き入れていきました。その後、前回の学びを生かして木の実穴あけ器やきり、グルーガンを使ってやじろべえを作っていきました。バランスがとれないときは学生と相談して、傾く方の竹串を切ったり、反対側にまっくろくろすけを付けて重くしたりするなどいろいろ工夫が見られました。

 最後にニスを塗りました。左右だけでなく、前後にバランスがとれなかったり、竹串を短く切りすぎたために支点の下に重心がいかず、すぐに倒れたりといろいろありましたが、無事に全員の子どもが「トトロどんぐりやじろべえ」を作ることができました。

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 次回、第8回の「ものづくりチャレンジラボ!」は、11月25日(土)に行います。そこでは「ミニ空気砲」を作ったり、「巨大空気砲」を紹介したりすることを予定しています。今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

トトロのやじろべえを作るのが楽しかったです。目とかをかくのがむずかしかったけど、かわいいやじろべえができてうれしかったです。バランスをとるのもむずかしかったけど、重い方の竹ぐしを切ればいいということがわかりました。次もがんばりたいと思いました。

消臭ビーズを入れたようきに水を加えると、とう明になるんだなと初めて知って不思議でした。まっくろくろすけにぼうしをつけるとかわいくなって良かったです。トトロの顔もうまくいってうれしかったです。

学生の振り返り

今回の活動を通して、子ども達への言葉がけの難しさや子ども達と一緒に試行錯誤し、成功したときの達成感や嬉しさを味わうことができました。また、今回司会をさせていただき、活動と活動の繋ぎ目をスムーズに行うことの大変さと子ども達全体に目を向けて一人ひとりの活動の進み具合に合わせることの大切さを学ぶことができて充実した時間を過ごすことができました。

やじろべえのバランスを保つためには、どんぐりの重さや竹串の長さ、穴の開け方など様々な条件を考えないといけないことが分かりました。ペアの小学生もバランスを保つためにとても苦戦していましたが、バランスがとれたときにかわいい笑顔を見せてくれたので良かったです。「また作りたい!」や「家でも作ってみたい!」というプラスの言葉がたくさん聞けて嬉しかったです。また、活動に参加したいです。

児童教育学科では、さまざまなチャレンジラボがあり、幼児や児童と共に、学びを深め、実践力をつけています!!

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児童教育学会では11月1日(水)2023年度後期講演会を開催いたしました。

講師に、絵本作家のさこももみさんをお迎えし、「絵本と保育・教育 ~さこももみ先生と学ぶ子どものこころ~」と題してご講演をいただきました。

さこももみさんは現在、日本児童出版美術家連盟会員で、絵本、雑誌、書籍、企業のWEB等で幅広くご活躍されています。私たち学生は、講演会を通して、子どもから見た絵本の素晴らしさや大切さに気づかされました。とりわけ、保育者・教師をめざす私たちにとっては、絵本と子どもを繋ぐために、自分たちにできることについて深く考える契機となりました。

学生から寄せられた感想文から、部分的に紹介します。

絵本は字が読めないうちから耳で聞いて目で絵を見ることで自分が主人公になれる点が良いというお話から、絵本に親しむことは物語を楽しむ以前に絵を楽しむことが大切だということに気づきました。子どもは絵の中にある作者の意図に気付いたり細かな描写までよく見ていたり、大人では全然気づかないところまで見えていると知り、これから自分が絵本を読む時、文字を読むだけでなく、絵からの情報を大切にし、絵を読むことを楽しみたいと思いました。

私も子どもの頃から絵本が好きでしたが、大学生になって絵本に触れる機会が増えてから、より好きになりました。しかし、これからは自分の好みやこれを学んで欲しいという強い気持ちばかりで絵本を選ぶだけでなく、子どもとのコミュニケーションなどを最優先した絵本選びなどを心がけていきたいと思いました。

子ども時代に読んだ絵本が、大人になった時の心の拠り所ともなり、大人でも絵本が大事だということが印象に残りました。私も、幼い頃から今でも絵本が大好きで、その絵本たちを読み返すと、いつでも母の読み聞かせてくれた声が蘇ってきます。この思い出と絵本を、いつまでも大切にしていきたいと心から思います。

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講演終了後には、質疑応答の時間をとってくださり、学生からの質問に丁寧に答えてくださいました。

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副会長の門脇さんが学生を代表して御礼の言葉を述べました。

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講師のさこももみさんに総務の岡本さんが花束を贈呈しました。

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講演会後に、さこももみさんと学会役員と先生方で記念撮影をしました。学会役員として、とてもやりがいのある一日でした。
学生一人ひとりが、絵本と子どもの関わり方について深く考え、大学での学びや保育・教育の場で、講演会での学びを自分のものとして活かしていってくれることと思います。 

学会役員は、当日に向けて、全員で協力しつつ、心を込めて準備を行ってきました。児童教育学会では、講演会の運営の他、学会総会の運営や、学会誌である『幼心の日々記』の発行などを行っています。大変なこともありますが、同時に大きな達成感も得ることができます。1・2年生のみなさん、興味をもったら、是非一緒に活動しましょう!

また、児童教育学科に興味をもってくれている高校生のみなさん、ぜひ、広島女学院大学で企画・運営力を高めましょう!

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子育て支援広場

1011日(水)、第1回「子育て支援広場」を開催し、510名の親子にご参加いただきました。

今回は初回ということで、おままごとや積み木、トンネル、滑り台、線路など、さまざまなおもちゃで遊びのコーナーを設置しました。
はじめは緊張したのか、様子を伺っている子どもが多かったですが、遊んでいくうちに緊張もほぐれ、いろいろなおもちゃに興味を持ち、学生たちと一緒に笑顔でたくさん遊んでくれました。

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活動の最後には、秋を感じる「やきいもグーチーパー」の手遊びと、絵本「ねずみのいもほり」の読み聞かせを楽しみました。

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 子育て支援広場終了後には、学生たちでミーティングを行い、よかったところや改善点を話し合いました。今回の開催からの学びを活かし、次回からの広場をより良いものにできるように、これからも話し合いながら準備を進めていきたいと思います。

 次回の開催は、11月8日です。次回は、学生が楽しいコーナー遊びを考えておりますので、ぜひご参加ください。(申込の詳細はこちら

 今回参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

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