人文学部 日本文化学科 ニュース

7月4日(水)の放課後、広島県・広島市教員採用試験グループワークに向けての演習を行いました。

国語科教員をめざすメンバーに加えて、英語教員や家庭科教員を志望する学生も加わり、2年生から4年生までの学生17名、教員3名で演習を実施しました。前半の課題は、昨年度の問題、後半の課題は一昨年度の問題です。課題文の配布、入室、試験の実施、退室まで、本番どおりの手順で実施しました。

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入室時の教室は張り詰めた空気に包まれ、本番さながらの緊張感でワークを行うことができました。また、笑顔で演技が求められるパフォーマンス課題にも、精一杯取り組みました。

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批評会でも、活発な意見交換が行われ、それそれぞれが自分の改善すべき点を把握しました。さらに、これを受けて、中等教職課程の教員から助言し、本番に向けてのアドバイスを伝えました。あっという間の充実した90分間でした。教員採用試験を目の前にしていい学び合いができたと思います。これまでの学びの積み重ねに自信を持って、ベストを尽くしてください。みなさんの合格を心よりお祈りしています!

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3年生が、今週の木曜チャペル「群読と手話で伝える原爆詩」に向けて、練習に取り組んでいます。今年で4回目の取り組みになりますが、今回ははじめて手話を取り入れ、峠三吉の思いを手話で伝えたいと思います。

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また、6編の詩の群読の結びには、栗原貞子「ヒロシマというとき」を持ってきています。代表の沖翔子さんは、「1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されました。しかし、栗原さんがこの詩で語っているように、南京虐殺、真珠湾攻撃、マニラ大虐殺など、日本には加害者としての歴史もあります。被害者であると同時に加害者でもある。私たちは、平和を考え、訴えるとき、この二つの側面を忘れずにいたいと思います。今年で、原爆投下から73年、広島に生きる者として、今の平和に感謝しつつ、原爆の惨禍を語り継いでいきたいと思います」と語っています。

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小さな拙い取り組みですが、「たとえ微力ではあっても、無力ではない」という言葉を胸に、精一杯ヒロシマの思いを伝えられたらと思っています。一人でも多くの方々に木曜チャペルに足を運んでいただけましたら幸いです。

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6月27日、下関中央図書館長・西河内靖泰先生をお招きし、国際教養学会主催の読書会を開催しました。題材は、松谷みよ子の『ふたりのイーダ』。

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作品の山場となる灯籠流しの場面について意見交流を深める中で、りつ子の「そででとうろうをかこい」という行為について、「見せたくないというりつ子の思い」、「生き残ったことへの自責の念」等の読み方が提示され、西河内先生から、「りつ子は直樹に見せたくないという思いで隠した」、「この作品では、いくつかの視点が重層的に重なっていく」というご指摘をいただきました。

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また、先生は、イスの象徴するものを考えることが大切。イスの時間は、そこで止まっている。朝、元気に家を出た者が帰ってこないことの深い悲しみをとらえる必要がある。『ふたりのイーダ』の意味は、3.11を経験した今だからこそより深く理解できるのではないか、原爆文学という枠の中でのみとらえるべきではないとおっしゃいました。また、原爆を次代に伝えるための一つの在り方、自分事として若い人たちが考えるきっかけになる作品であるとも言われました。また、映画化された作品と原作との違いについて製作に携わられた立場から、興味深いお話をしてくださり、「この世界の片隅に」のクラウドファンディングの先駆けともなった作品であることもお教えくださいました。

参加者からは、「たくさんの人がなくなったと書くのではなく、個人の深い悲しみに焦点があてられていることに心を動かされる」、「曾祖母から聞いた話を思い出した。これまで避けていた原爆とも向き合わなければと思った」、「生き残った者の生き方について考えさせられる」、「文章から悲しみが伝わってくる、文章の力はすごい」「平和公園に咲く、復興の象徴としての夾竹桃の花を思い出した。きれいに咲く夏の花をこの夏も静かに眺め、そこで起こった出来事を思いたい」等の声が出されました。

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いのちと平和について共に考える貴重な時間になりました。

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