人文学部 日本文化学科 ニュース

6月27日、下関中央図書館長・西河内靖泰先生をお招きし、国際教養学会主催の読書会を開催しました。題材は、松谷みよ子の『ふたりのイーダ』。

2018bookclub1.jpg

作品の山場となる灯籠流しの場面について意見交流を深める中で、りつ子の「そででとうろうをかこい」という行為について、「見せたくないというりつ子の思い」、「生き残ったことへの自責の念」等の読み方が提示され、西河内先生から、「りつ子は直樹に見せたくないという思いで隠した」、「この作品では、いくつかの視点が重層的に重なっていく」というご指摘をいただきました。

2018bookclub3.jpg

また、先生は、イスの象徴するものを考えることが大切。イスの時間は、そこで止まっている。朝、元気に家を出た者が帰ってこないことの深い悲しみをとらえる必要がある。『ふたりのイーダ』の意味は、3.11を経験した今だからこそより深く理解できるのではないか、原爆文学という枠の中でのみとらえるべきではないとおっしゃいました。また、原爆を次代に伝えるための一つの在り方、自分事として若い人たちが考えるきっかけになる作品であるとも言われました。また、映画化された作品と原作との違いについて製作に携わられた立場から、興味深いお話をしてくださり、「この世界の片隅に」のクラウドファンディングの先駆けともなった作品であることもお教えくださいました。

参加者からは、「たくさんの人がなくなったと書くのではなく、個人の深い悲しみに焦点があてられていることに心を動かされる」、「曾祖母から聞いた話を思い出した。これまで避けていた原爆とも向き合わなければと思った」、「生き残った者の生き方について考えさせられる」、「文章から悲しみが伝わってくる、文章の力はすごい」「平和公園に咲く、復興の象徴としての夾竹桃の花を思い出した。きれいに咲く夏の花をこの夏も静かに眺め、そこで起こった出来事を思いたい」等の声が出されました。

2018bookclub2.JPG

いのちと平和について共に考える貴重な時間になりました。

  • LINEで送る

「糸守千年の歴史が刻まれた大切な組み紐」、こう書くと先日、放映された映画「君の名は」を思い出された方も多いことと思います。映画の舞台の「糸守」、その名前そのものが、様々なものを結ぶ組み紐を象徴していました。

組み紐には、千年の歴史があり、今に生きる私たちの文化です。日本最古の歌集「万葉集」にも、紐を結んで、恋の成就や旅の安全等を祈る内容の歌が数多く収められています。

日本文化学科の第1回オープンキャンパスでは、学科の体験コーナーで、来場してくださったみなさんと学生スタッフ、学科教員が、共にこの組み紐作りを楽しみました。

20180617opencampusjlc1.jpg

最初はなかなかうまくできませんでしたが、さすがに若い高校生のみなさんです、短時間の間に、きれいな個性ある組み紐がいくつも完成しました。また、組み紐作りを通した相互の交流もできたように思います。柚木教授による「結び」の日本文化における意味についてのワンポイントレクチャーもあり、「縁結び」、「神と人との結び」といった例を挙げながらのお話を通して言葉に刻まれた文化に関心を持っていただけたのではと思います。また、「組み紐作りをしながら、先輩や先生といろいろ話せたのがよかった。学科のこともよくわかった」という参加者してくださった高校生のみなさんからの感想もいただきました。日本文化学科では、このようなアクティブで対話的な、生活に根ざした学びを大切にしています。

20180617opencampusjlc2.jpg

最初の足立学科長による学科説明でも、この「日本文化を理解し、世界に発信する力を養う」学びを、「社会とつながる言葉の力を高める学び」、「一年次から始まるキャリア形成のための学び」とともに、日本文化学科の3つの特色ある学びとしてお示ししました。

20180617opencampusjlc3.jpg

日本に来られた外国の方に組み紐作りを教え、一緒に作業を楽しみながら日本人の心を伝えられたら素敵だと思いませんか。学科独自の授業「日本を伝える英語」もきっとそのために役立つことと思います。

お忙しい中、また、真夏のような暑さの中、キャンパスに足をお運びくださった皆様、本当にありがとうございました。

第2回オープンキャンパスでは、学生たちが、安芸太田町の花田植に参加した体験をたくさんの写真を見ていただきながらお話しします、次回は7月8日(日)の開催です。ぜひお越しください。

  • LINEで送る

1年生前期科目の「初年次セミナー」では、講義の聞き方、ノートの取り方、テキストの読み方、レポートの書き方、プレゼンテーションといったアカデミックスキルを学びます。

先週からプレゼンテーションの仕方についての勉強が始まり、今週は、来週行うプレゼンのためのレジュメづくりやリハーサルを行いました。

2018firstyearseminar1.jpg

プレゼンのテーマは、「歴史資料館の展示物」「歴史資料館の建築構造」「広島女学院大学と関わりのある人物」「被ばくバイオリン」の4つです。

4グループに分かれ、それぞれ異なるテーマについて発表する予定です。到達目標は「魅力を伝える」です。

作業が速いグループは、教室の外に出て、青空の下、時間をはかりながら、発表内容を声に出してリハーサルを行いました。

2018firstyearseminar2.jpg

  • LINEで送る