人文学部 日本文化学科 ニュース

本が好き! 本に関われる仕事がしたい! 日本文化学科を目指されているみなさんの中にはそんな思いを抱いている方がが少なくないと思います。そんなみなさんの進路を拓く一つの道が司書課程での資格取得です。

第3回オープンキャンパス学科イベントでは、学科紹介、入試説明に続き、名城邦孝准教授が、「図書館司書ってなんだろう?~司書の資格と仕事を紹介~」と題して詳しくお話ししました。

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お話では、まず図書館の定義と基本的な機能、図書館サービスの全体像が示されました。どのお仕事でもそうですが、外からは見えにくい大切な仕事があります。図書館の場合は、資料の選択・収集、組織(整理)、蓄積(保存)等がこれにあたります。「必要な資料選びが醍醐味」という言葉が印象に残った方も多いのではないでしょうか。

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また、図書館職員になる方法についても具体的に示されました。図書館職員を直接目指す方法だけでなく、地方公務員の採用試験を受けて司書を目指す、指定管理者や業務委託した団体に雇用されて図書館で働く、派遣会社の派遣職員として図書館で勤務する等の方法がそれぞれのメリット、デメリットとともに提示されました。
夢を実現するための方法と課題について、考えていただくよい機会になったのではと思っています。

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2020年度の前期授業はコロナ禍により、ほぼすべての授業を遠隔で行うこととなりました。今回紹介する「メディアリテラシー」という授業も予定していたグループ活動が行えなくなり、個々で取り組める遠隔課題の準備と提出された課題点検に追われる想定外の日々でした。

この授業では、様々なメディア表現を分析し、表現者の意図や既成概念と表現との関係、表現が個人や社会に与える影響を読み説く力を身に付けるとともに、情報発信の担い手として事実性を重視した上で受け手に合った効果的な情報提供の仕方を考案する力を身に付けることを到達目標としています。

今学期の授業では、新聞に掲載される情報の分析、健康食品や化粧品広告に掲載される情報の分析、ファッション雑誌の表紙の表現分析を行った後、最終課題として、100均ショップのおすすめ商品ベスト3を紹介する記事を書いてもらいました。

受講生の一人一人が厳選する100均グッズの紹介記事を、pdfにまとめましたので、こちらに投稿します。100均ショップのすぐれものたち!!2020

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「そうそう、これこれ!」という商品や「そんな商品があったんだ!一度試してみようかな?」という商品が登場します。受講生たちの力作をぜひご覧ください!

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7月19日(日)開催の第2回オープンキャンパス、日本文化学科の模擬授業は柚木靖史教授による「日本語の魅力」でした。

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パワーポイントを使った授業は、方言フィールドワークの写真から始まりました。フィールドワークで訪れた土地の年配のご婦人と、ご婦人を取り囲む学生たちの、はじけるような笑顔が、まず印象に残りました。

日本語の音韻・音声・調音、文字、熟字訓、語句・語彙、歌語や枕詞、季語と、盛りだくさんの授業は、クイズ形式で、テンポよく進んでいきます。声のやりとりをさけるため、大きなジェスチャーでつくられるマル、 教室は和やかな空気に包まれました。

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「日本語の魅力、伝えたいことがいっぱいあるんですけど......」、「いろんなことを伝えたいんだけど......」、「方言はやりたかったけど......」、しばしば話の合閒にはさまれるこのような言葉から、研究への思い、授業への思いが伝わってくるようでした。

「言葉の裏にある文化を学んでほしい」、このフレーズも何度か繰り返されました。
日本語の魅力とともに、研究することへの思いとその楽しさ、学ぶことの価値が伝えられた30分間でした。

午後の部の授業では、短いお昼休みの間にスライドの順序が入れ替えられていて、方言についてのお話が冒頭でなされました。 午前中の部での「方言はやりたかった」という柚木教授の言葉が思い出されました。

夏休みも短縮され、たいへんお忙しい中お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました。
柚木教授の方言をはじめとする日本語学の授業は、オープンセミナー「ディスカバー・広島!」の中でも行われます。広島の言葉と文化にまつわる楽しいお話を、ぜひ多くの高校生のみなさんにお聞きいただきたいと願っています。

また、次回オープンキャンパス(8/2)では、学科紹介、入試説明に続き、「図書館司書って何だろう?」と題し、名城邦孝准教授より図書館司書の資格とそのお仕事についてご紹介します。

みなさまのご来場をお待ちしております。

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