人文学部 日本文化学科 ニュース

10月11日(金)、京都リサーチパークで開催されたTC(テクニカルコミュニケーション)シンポジウム京都大会において、日本文化学科の二年生二名が産学協同ポスターセッションで発表しました。

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橋本未来さんの発表テーマは、「移り変わるコミュニケーション方法とそれに対する関わり方」。SNSによるコミュニケーションの場が急激に拡大し、対面コミュニケーションの機会が少なくなった現代社会、そこで起きる問題とその解決方法について提案しました。 総務省のデータを提示しての問題提起が効果的でした。

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西岡聖奈さんは、「持続可能な未来のためのコミュニケーション」をテーマに、異世代間コミュニケーションの大切さについて述べ、その具体的実践を提示しました。少子高齢化が進む地域での花田植の取り組みと、中国新聞キャンパスレポーターとしての広報活動が、聞いてくださった方々の関心を呼びました。

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多くの企業の方々や大学教員に囲まれての発表は、たいへん緊張するものだったと思いますが、二人とも、聞き手に伝えることを意識し、しっかり話せていたと感じました。講評の中でも、「面白かった」と言っていただけました。講評では、「いちばん苦労したところをいちばんさらりと伝えることが重要」、「だれに向けて発信しようとしているのか」や「どういうコミュニケーションを目指すのか」を明確にすることが必要というアドバイスが今後のスキルアップのための貴重な示唆になりました。また、他大学の上級生のみごとなポスターにも大きな刺激を受けたようでした。

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発表後の自由交流の場でも、様々なご質問やアドバイスがいただけ、学ぶことの多い京都の一日になりました。 二人には、来週の「キャリアプランニングⅢ」で、ポスター発表を再現し、学んだことを伝えてもらう予定です。貴重な学びを、日本文化学科二年生全員で共有し、これからのコミュニケーション力向上につなげていければと考えています。

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日本文化学科のキャリアスタディプログラムでは、1年生後期の「キャリアスタディプログラムⅠ」から、2年生後期の「キャリアスタディプログラムⅢ」まで、継続して新聞記事を題材にした時事ワークシートに取り組んでいます。新聞記事を読み解くことで読解力・思考力を培うとともに、社会に目を向け、様々な社会問題について考えることを通して、より広い視野を持てるようになることを目標としています。 今学期の「キャリアスタディプログラムⅢ」の最初には、「採用面接 相手はAI」(2019.7.5 付 朝日新聞夕刊)を読み、意見交換をしました。

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採用面接へのAIの活用を支持する側からは、「評価基準が一定であれば、活用するのもよいと考える。なぜなら人が行うと、好みや評価基準が異なるなど就活者にとってのデメリットがあるが、AIには一定の評価ができるという強みがある」、「先輩から東京や大阪などの都心部まで面接に行かないといけない会社は、交通費などの費用がたくさんかかるので諦めたと聞いていたので、AIを導入することで少しでも負担が減り、自分のやりたい職業につくことができる可能性が大きくなる」、「会社側の選考にかける労力を減らすことができ、志望する側も時間と費用を抑えることができる」等の意見が出されました。

これに対して、AIの採用面接導入に疑問を感じるという人たちからは、「確かに面接の手間を省くのに、AIを利用するのは便利だと思うが、AIが面接する相手の思想や本性までは見抜けないのではないか、面接を受ける人は、その会社の内定がほしくて面接を受けているのだから、上辺を取り繕って、自分を「企業が採用したくなる人間」に変えているのは当然で、相手が自社で働く気があるのか、人間の目で確かめたほうがよい」、「どのようなことで数値化されているのかが気になる、採用活動をAIに任せるのは、カラオケの採点みたいになるのではないか。カラオケの採点は、決められたとおりに歌えば100点になるが、少し個性が強い歌い方だと減点になる。人の性格まで数値化できないのではないか」といった声が出されました。

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また、AI時代に気をつけたいこと、大切にしたいこと、そこでの自分の生き方について、次のような意見が出されました。

○ 他の誰にでもできる仕事だけでなく、自分にしかできない仕事を見つけなくてはならないと考える。そのために、自分の強みとは何なのかを把握する必要がある。得意なこと、興味関心のあることに積極的に取り組んで、様々な経験を積むべきだ。今しかできない活動に挑戦してみたいと思う。

○ AIが身近な生活になると、すべての動作や日常生活が定型的になってしまうような気がするので、自分の「個性」を見失わないようにしたい、AIを超えることはできないと思うけれど、すべてをAIに頼っていくような生活はしたくない。         

○ AI時代の中で気をつけたいのは、個人情報の流出だ。自分の個人情報をAIが管理する時代になると、そこで情報が流出したり、事件に巻き込まれたりするかもしれないので、知識をしっかり身につけたい。

○ 正しい情報の読み取り-コンピュータの中で、正しい情報もあれば誤った情報もある。自分の判断で正しい情報を得る必要があるが、どのように判断したらよいのか分からない。読み取りの力が必要になってくると思う。

○ 今使われているLINE NEWSでも、よく見ている記事の関連のものがよく表示されている。この出てきている記事、自分が興味のあるものだけでなく、いろいろな社会や国際など幅広い記事を読むことに気をつけたい。

○ AI時代の中で、私はAIが提示する情報や数値を自身の知識の拘束にしないようにする、また、絶対化しないようにするということに、気をつけていきたい。AIの言うことが正しいという概念が、現代のAI支配に繋がっているように私は感じる。

私たちの仕事内容や就職に大きな影響を与え、生活の中にもどんどん入ってきつつあるAI、そんなAIにどう向き合うか。

新聞記事を起点に、様々な視座から、AI時代の私たちのあり方について考えることができたように思います。

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9月21日夕刻に、日本文化学科神楽鑑賞会を開催、広島県立美術館地下講堂で、津浪神楽団による八岐大蛇を鑑賞しました。

この公演は外国人を対象に広く神楽の魅力を伝えようと企画・運営されているもので、地域の伝統文化の継承・発展のための大切な取り組みの一つです。また、また日本文化学科の授業「日本を伝える英語」に関わる貴重な学びの機会にもなります。日本文化学科所属の留学生3名、日本人学生6名、教員4名が鑑賞会に参加し、伝統文化を堪能しました。

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また、日本文化学科1年生の松本初花さんが笛で出演しました。伝統文化を後世に伝える取り組みの一端を担う仲間の姿はたいへんいい刺激になりました。

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参加した留学生からは、「登場人物の会話は全部は理解できなかったが、英語字幕があったので、ストーリーがわかってよかった」、「少し怖くて、とても面白かった」、「生の演奏が素晴らしかった」、「日本の神話に興味が持てた」、「機会があれば、また見たい」、「日本文化を知るために、神楽はぜひ見るべきだ」といった声が出ました。

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また、一緒に神楽を鑑賞した日本人学生からも、「外国人の観客が神楽に真剣に見入っていて、あらためて伝統文化を継承されてきた神楽団の方々は素晴らしいと思った」、「歓声を上げ、顔をほころばせる外国の人を見て、神楽を味わうことは世界共通だと感じた」、「ますます神楽の力や魅力を感じるとともに、身近に神楽があることを誇りに思った」等の感想が寄せられました。

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