人文学部 日本文化学科 ニュース

日本文化学科には、現在12名の留学生が在籍しています。
普段、何かものを発したり行動をしたりする時に、同席しているのは同じ文化的背景を持つ人だけではないと、常に想像できることは、とても重要な力です。その意味で、日本文化学科はそれぞれがとてもいい影響を与えながら、日々を過ごしてくれていると思います。

【留学生在籍者数(2022年11月1日現在)】
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そのような留学生の活動を、今回はご紹介します。

ハロウィンフェスタ

この3年間、学生たちは新型コロナ感染症の影響で様々な活動が制限されてきました。
そのような中、「大学時代に楽しい思い出をたくさん作りたい!みんなに作ってほしい!」との思いから、学生たちが声をあげ、企画されたイベント「ハロウィンフェスタ」が10月28日(金)に開催されました。
このイベントに、本学科の留学生たちもそれぞれの民族衣装を着て参加しました。

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ベトナムからの留学生は、現代風のアオザイや、伝統的なアオザイを着ました。

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中国からの留学生は、衣装だけでなく、伝統的なメイクや髪型も披露してくれました。

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お昼休みには、学生、教職員約200人による仮装パレードもあり、留学生たちも一緒に楽しみました。
この日は、キャンパス中に、学生たちの楽しそうな笑顔が溢れた、とても思い出に残る一日となりました。

おにぎりアクション in 女学院

おにぎりアクションは10月16日の「世界食料デー」を記念し、毎年、認定NPO法人TABLE FOR TWO Internationalの主催で10月6日〜11月6日に行っている取り組みです。おにぎりの写真をサイトに投稿すると、1回の投稿につき、アジア・アフリカの子どもたちに給食5食分を届けてもらえます。広島女学院大学でも、2016年から宗教センターの呼びかけのもと、「おにぎりアクション in 女学院」というイベントを開催し、多くの学生たちが参加しています。

今回、本学科の留学生たちもおにぎりアクションに参加すべく、各自、自宅で炊いてきたごはんを持ちより、おにぎりを作りました。
日本では、おにぎりは地方によって形が異なることを聞いて、関東の三角形のおにぎりを作ったり、東北の太鼓型を作ったり、関西の俵型を作ったりしました。

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また中国からの留学生は、白米だけでなく、お味噌とネギなどを使って作られた料理をごはんにあわせて持ってきて、三角おにぎりを作っていました。とっても、おいしそうですね。

みんな、日本に来て初めておにぎりを作ったそうですが、とても上手においしそうなおにぎりができました。

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完成後は、それぞれおにぎりアクションのサイトに写真を投稿して「これで子どもたちに25食分の給食をプレゼントできました」と喜び、最後に黙食でいただきました。

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留学生たちは、このイベントを通して日本文化や社会貢献について学ぶことができたようです。

今後は学内の「アジアクラブ」の活動を通して、いろいろな挑戦をしていきたいとのことです。彼女たちが、広島女学院大学でのさまざまな体験を糧として、将来、世界と日本との架け橋として活躍してくださることを期待しています。

(文責:足立直子)

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本学科は「日本文化」学科という名称通り、日本文化について幅広い角度から学ぶことができます。伝統文化からサブカルチャーまで、また、各専任教員においても「日本古典文学」「日本近現代文学」「日本語」「日本語教育」「国語科教育」と、それぞれ専門分野が実に多彩です。

そして2023年度からは「図書館情報学」の先生に日本文化学科に加わっていただけることになりました。それに伴って、ゼミが1つ増えます。こちらは、現2年生が3年生でゼミに所属するタイミングでスタートしますので、該当する皆さんは楽しみにしていらっしゃるようですね。

さて、今回は、こちらのゼミをご担当くださる山口大輔先生にお話をお伺いしました。


Q.山口先生、今日はお忙しい中、インタビューを受けてくださり、ありがとうございます。早速ですが、自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

はじめまして、司書課程・学校図書館司書教諭課程主任の山口大輔です。前述の両課程に関する科目、および日本語表現技法を担当しています。2023年度より図書館情報学ゼミを開設させていただけることになり、とても楽しみにしています。図書館情報学を専門とするゼミは、そうそうありません。共にこの機会を喜び、活かし、思いきり「学問」を楽しみましょう。

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なんと、本学では「全学生の6人に1人」が、司書課程や学校図書館司書教諭課程を履修しています。両課程と本ゼミは一心同体です。共に盛り上がっていきましょう!

Q.先生のゼミでは、どのようなことを研究することができるのでしょうか。

図書館情報学は、あらゆる学問と交わっています。法学・政治学・経済学・経営学・社会学・心理学・文学・教育学・史学・文化財科学・建築学・情報学など、挙げればきりがありません。「図書館」を起点とする研究であれば、これらのどの分野と交わっていようが、幾つまたがっていようが構いません。データサイエンス系や実践系(社会貢献活動等)の研究も歓迎します。

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これだけの情報で、「図書館に関するどのような試算か」が分かった人は天才かもしれません!?
(答えは、山口先生まで。キーワードは、合理的モジュールと書架間隔です)

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来たれ、同志よ。図書館情報学という無限の知的宇宙へと旅立ちましょう。


ありがとうございました。関西弁で気さくな山口先生。大人気ゼミになること間違いなしですね。私の日本近現代文学のゼミ生は、多くの方が司書の資格取得を目指して頑張っていらっしゃいますので、先生にはこれからもいろいろとお世話になります。
広島女学院大学は、図書館も大変充実しています。恵まれた環境の中で、「図書館情報学ゼミ」「司書課程」「学校図書館司書教諭課程」の全てを、皆で盛り上げていきましょう!

*本学図書館の情報については、以下のサイトやSNSからご覧になれます。
 図書館ホームページ
 図書館公式YouTube
 図書館公式Twitter

(文責:足立直子)
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日本文化学科3年生の宮本桐華さんが、第5回全国大学生俳句選手権大会(鈴木しづ子顕彰記念事業)で審査員特別賞を受賞され、犬山市民文化会館ホールで行われた授賞式に招待されました。

テーマは「駅」で、受賞句は「改札の 先に故郷の 夏祭り」でした。

壇上で、会長より賞状を授与された後、次のようにコメントしました。
「この句は母の実家である芦原温泉駅の風景を詠みました。駅には夏祭りの本陣飾りが飾られ、それを見ることにより、ふるさとに帰ったことを実感することができます。昨今の新型コロナの状況の中で帰省するのも難しく、さみしい思いもあります。読み手の方々それぞれの故郷を重ねて読んでいただけるとうれしく思います。」

全国大学生俳句選手権には、毎年、日本文化学科の2年生の必修科目である「日本語学概論Ⅰ」の受講生全員が投稿しています。授業の中で、歌語や季語などの位相語について学ぶことがあり、実際に俳句を作ることで季語を身近に感じてもらう目的で行っています。全国レベルの大会で評価してもらうことによって、より質の高い実践的授業が行なえると考えています。この実践的授業を始めて、3年目になりますが、毎年、多くの学生が受賞しています。グランプリの受賞を目指して、今後とも、続けていく予定です。

受賞された宮本さんは、「テーマが駅だったのでまず浮かんだのが母の実家近くの駅でした。その駅に帰省することをイメージしながらこの俳句を作りました。テレビで俳句を作ることが注目を浴びており、それを授業で実践でき、しかも賞をいただけて本当にうれしいです。17音の中で表現される世界こそが俳句の面白さだと思います」とも話していました。

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(文責:柚木靖史)

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