人文学部 国際英語学科 ニュース

英語系アーカイブ

アメリカのノースカロライナ大学シャーロット校の学生28名が、本学で平和に関する授業を受け、また本学の学生と交流しました(詳細については、先日大学HPで紹介した記事をご覧ください)。
12月にカナダ留学から帰国した学生たちも参加しました。今度は自分たちがホスト役となり、日本に来た海外の学生と一緒に過ごした感想を紹介したいと思います。

まずは、午前中に縮景園を訪れ、日本ならではの文化を一緒に楽しんだKYさんの感想です。

When I arrived at Shukkeien, it was full of UNCC students. I got nervous before I went there, but there was nothing to worry about. They were nice to me. After we heard the guidance of Shukkeien, we talked a lot and got close during that time. One of the students had fed Koi carp before so we fed carp in the pond together. They said they had never seen colorful fish like carp in America. They also said that they love Japanese culture, especially anime, Pokemon, and video games. Because of the anime, they could speak Japanese a little. I was glad to know that Japanese culture is loved by many people.
(縮景園ではそれぞれが自由に見て回ったり、一緒に鯉に餌やりをしました。アメリカには鯉のような鮮やかな魚はいないと聞き驚きました。また、学生のみなさんは日本のアニメやゲームをよく知っていて好きだと言ってくれました。アニメのおかげで日本語を話せる人もいました。好きなキャラクターの話などをして仲良くなることができ、日本の文化が愛されていることを知れて嬉しかったです。)

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午後に市内観光をしたAOさんは、カナダでの留学経験が役に立ったようです。

Our group went to play pool with American students. I was surprised that most of the American students had pool experience. Then, we went to a 100-yen store, a drugstore, and an anime goods store. The American students looked at all of them with interest. We went to a 100-yen shop and showed them around the store. I introduced to the American students the Japanese snacks, candies, and other sweets that were enjoyed by the locals when I studied in Canada. I was happy to realize that I was able to use what I had experienced during my study abroad in Canada in this volunteer activity.
(私たちのグループは、アメリカの学生とビリヤードをしました。その後、100円ショップに行き、店内を案内しました。私がカナダ留学した際に現地の人にも喜ばれた日本のお菓子を彼らに紹介しました。カナダ留学で経験したことをこのボランティアで活かすことができていると実感できました。)

Afterward, we separated into two groups for dinner at a shabu-shabu restarurant, since they had not had shabu-shabu yet. I was the only Japanese in my group. I was nervous, but I wanted them to enjoy Japanese food as much as possible. It was difficult to explain in English the meaning of the word "shabu-shabu," the way to eat it, how to use chopsticks, and how it tastes. They listened to my explanation to the end and tried it out. I was happy when they said "Delicious," "Thank you," or "It was a good memory." Above all, I felt happy that they enjoyed Japanese food.
(夕食には、食べたことのないと言っていたしゃぶしゃぶを食べました。私のグループには日本人が私だけだったので緊張しました。しかし、それよりも日本食を楽しんでもらいたいと強く思いました。「しゃぶしゃぶ」という言葉の意味やおいしい食べ方、箸の使い方、味の説明などについて英語で伝えることは難しかったけれど、彼らが私の説明を最後まで聞いてくれたり、実際に試してくれたりしました。彼らが「おいしい」や「ありがとう」、「いい思い出になった」と言ってくれると嬉しかったです。何よりも、日本食を楽しんでもらえて本当に良かったです。)

What impressed me most through this volunteer experience was the trust that the American students have in us, volunteer students. We were motivated by their willingness to listen to our suggestions and introductions and to accept them. I would like to actively participate if there are opportunities for cross-cultural exchange with students from other countries like this.
(このボランティアを通じて一番感じたことは、彼らが私たちのことを信頼してくれているということでした。私が提案したり、紹介したりすることを彼らは素直に聞き、それらを受け入れてくれる姿勢が見られ、私はやりがいを感じられました。このような海外の学生との交流の場があればまた参加したいと思います。)

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皆、良い時間が過ごせたようですね。留学で異国に暮らしたからこそ感じたことや成長したことを、これからも様々な場で活かしてほしいです。

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The Graduation Ceremony for Hiroshima Jogakuin University was held on March 15. It was a momentous occasion for all concerned and it was great to see so many happy student faces, four years more mature than when we first met them at the Entrance Ceremony in April 2020. At our department program we wished our students well and handed out some English awards.
(広島女学院大学では、3月15日に卒業式を行いました。4年の大学生活で大きく成長した学生たちが笑顔でこの日を迎えられたことを嬉しく思います。卒業式後には学科ごとに分かれて最後の思い出のひと時を過ごしました。)

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MK gets her 5-STARS award

After students had received their graduation certificates, they surprised the teachers by presenting us with beautiful bouquets and presents.
(そして最後には、学生たちからサプライズ!美しい花束とプレゼントを学科教員全員に準備してくれていました。)

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It was a very kind gesture and one that was appreciated by all the staff in the Department of International English.
(学生たちの心遣いに幸せな気持ちで一杯です。)

When it was time to finish, there was time for photographs with students and staff - providing precious memories for all.
(たくさんの写真を撮って、良い思い出をつくりました。)

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Osaki sensei with her seminar group

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Nakashima sensei with his seminar group

Congratulations to all the students on their graduation. What a lovely bunch of students. And good luck for the future!
(ご卒業おめでとうございます。素晴らしい学生たち、これからの活躍を教員一同心より願っています!)

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卒業シーズンが近づいています。毎年4年生の学生たちを送り出すのは、嬉しくもあり、また寂しくもあります。ですが、卒業後も近況報告をしに教員に会いに来てくれる卒業生も多く、成長した姿での再会は嬉しいものです。
今回は、先日恩師を訪問した卒業生の池田さんの学生時代や卒業後の仕事の様子などについて紹介したいと思います。

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大学院でお世話になった戸田教員とHerbert教員と一緒に

私は専門学校を卒業後、3年次編入で広島女学院大学に入学しました。学部では英米文学・文化について学び、授業での和訳の練習などを通して翻訳に興味を持ちました。そして卒業論文では、ジブリ映画『もののけ姫』の日本語版・英語版のセリフの違いについてなぜそのような変化が生じるのかを考察し、文化や言語的な違いが関係していることが分かりました。

卒業後は広島女学院の大学院へ進学し、引き続き英米文学や翻訳について学びました。すべての授業を1対1で受けることができて、とても有意義で贅沢な2年間でした。修士論文では別のジブリ映画『千と千尋の神隠し』を取り上げ、日本語版・英語版のセリフの違いがもたらすキャラクターへの影響について考察し、主に英語版ではキャラクターの「悪」の部分が強調され、さらにストーリーやテーマにも影響を与えているという結論を導きました。

女学院はとにかく居心地のいい大学でした。編入した当初は少し不安もありましたが、同級生も先生も温和で素敵な方が多く、卒業まで楽しく穏やかに過ごしながら学ぶことができました。尊敬できる方々をお手本にして在学中に人間的にも成長でき、今の自分があるのは女学院での様々な出会いのおかげだと改めて感じています。

また、思い出と言われて最初に浮かんだのは、大学図書館4階の窓際の机で過ごした時間でした。静かな空間で日中は日も当たって暖かく、授業と授業の間や休み時間に課題をしたりのんびりしたりするのに最高の場所でした。ゆっくり過ごしたいときはぜひ利用してみてください。学内に自分のお気に入りの場所を見つけることも、充実した学生生活を送る秘訣の1つだと思います。

今は家業を手伝いながら、広島女学院大学でラーニング・アドバイザーを、他大学では英語の非常勤講師をしています。ラーニング・アドバイザーとしては、TOEICやSPIのセミナーを担当したり、英語の学修相談に対応したりしています。この仕事は大学院在学中から始めたので、修了するまでの仕事になるだろうと思っていたのですが、居心地がよく、気づいたら5年目に突入していました。勉強の相談はもちろん、ちょっと話を聞いてほしいとふらっと立ち寄る学生もいるので、気軽に何でも話しに来てください。

非常勤講師は指導教員だった戸田先生の紹介でお仕事をいただき、英語基礎の授業を担当しています。授業で学生たちに教えるためには、まず自分がその事について詳しく調べるため、自分自身の英語力の向上にも繋がっています。出講先の大学で学部時代に授業を受けた先生と再会し、映像翻訳の指導をしていただいています。新しいことをたくさん教えていただき、久々に学生時代に戻ったようでまた何か勉強しようと思うきっかけになりました。その思いから、現在、月に1回のゲーム翻訳のオンライン講座も受け始めました。自分の大好きなゲームと翻訳が合わさって、課題や授業もとても楽しく、いずれ仕事にできたらいいなと思っています。

大学生の間にぜひ様々ことに興味を持って、広く浅くでもいいので知識や経験を増やしてほしいと思います。私は昔から、色んなことに興味を持ってやり始めてはすぐに飽きて長続きしないタイプでした。何か特別な技術や知識が身についたわけでもなく、時間もお金も無駄にしたかなと思うことも多かったです。しかし社会人になってみると、その少しずつの様々な経験や知識が、思いがけない場面で役立つことが何度もありました。業務上で意外なアイデアを生むきっかけになることもあれば、人との会話で盛り上がる話のネタになることもありました。

色々な知識や経験の積み重ねが、いずれどんな形であれ自分を助けてくれると思うので、大学の授業はもちろん、本を読んだり映画を見たり、趣味やバイトで色々な経験をしたりとぜひ積極的に行動してほしいと思います。

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高校生や大学生のみなさんは、学生生活についても、卒業後のキャリアについて悩みも多いと思います。池田さんのように色々な経験が新しいチャンスや人との出会いにつながることがありますので、楽しみながら様々なことに取り組んでもらえればと思います。

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