人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

インテリア・住居・建築領域アーカイブ

「まちのコミュニティハウス」の地鎮祭が、9月16日(水)10時より執り行われました。

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本学科の建築士課程では、2018年から東区牛田早稲田に建築される「まちのコミュニティハウス」の基本設計に関わってきました。

この地区には以前、官舎が数棟建っており、その一画では、地域の盆踊りが行われていました。その跡地に、賃貸住宅と一戸建て分譲住宅が建築される予定です。今回、学生が関わったのは、地域の人にも開かれた集会所の機能をもつ「まちのコミュニティハウス」の提案です。

2018年後期、2・3年生の「住居・建築設計実習」等の授業により調査を行い、中間発表を経て、模型とプレゼンボードで最終審査会にのぞみました。

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事業主であるトータテ都市開発、設計者のブルースタジオの皆様、本学教員も加わり、合計23案のうち、1次審査で11案を選定、その中から優秀案3案、および各賞4案が決定しました。入賞7案の内、様々な観点から検討していただき、2019年4月実施案が決定しました。当時3年生のグループの案「長屋台(ながやたい)」です。

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実施案「長屋台(ながやたい)」

2019年は、実際建てるために必要な実施設計に向けて、コンセプトやイメージの確認など、打合せを重ねました。

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コロナ禍の影響で予定より少し延びましたが、いよいよ着工です。提案した学生グループ3名は、2020年春に卒業しており、建築系の企業に就職しています。今回は2名が駆けつけました。

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施主であるトータテ都市開発が鍬で砂を掘り起こし、設計者のブルースタジオが鎌で草を刈り、神主さんが鎮め物を掘り返した場所に据え、安全を祈念します。そして、施工者のトータテハウジングが、その土地をならすという意味で、鋤で鎮め物に砂をかぶせます。

その他、早稲田学区社会福祉協議会の方々、そして本学の卒業生、教員と学生が加わり、玉串奉奠を行い、無事に工事が行われるように安全を祈願しました。

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(左)鎮め物を据える、(右)玉串奉奠

早稲田神社の神主さんに説明を受けました。「地縁創生」と書かれた棟札を棟木に取り付け、基礎の下の地中には鎮め物を埋め、天と地から建物を見守ってくれるそうです。

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地鎮祭後、卒業生は取材を受け、いままでの提案や打合せが形になり工事が始まる、という実感を得た様です。

この後、上棟~完成へと学生と共に見守っていきたいと思います。竣工が楽しみです。そして、この「まちのコミュニティハウス」が地域の人に親しまれる建築になることを祈ります。

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背景は、工事中の賃貸住宅棟

■テレビ放映:

・広島テレビ放送_10/2(金)10:25-11:00「丸ごと!好奇心 知っとる!?」で放映

・広島ホームテレビ_9/16(水)「みみよりライブ 5up!」「コミュニティハウスで団地活性化 広島」で放映

■新聞掲載:

・中国新聞_9/17(水)25面「学生設計 交流ハウス 東区新旧住民集える仕掛け」

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=681467&comment_sub_id=0&category_id=112(会員限定記事)

・産経新聞_9/26(土)22面「学生設計の交流拠点 地域開発計画、広島で着工」

尚、今までの活動の経緯は、以下に紹介されています。

・トータテ都市開発のホームページ「まちのコミュニティハウスプロジェクト」

https://totate.jp/project/community/

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インテリア・住居・建築領域

生活デザイン学科の授業「インテリアデザイン演習」では、昨年に引き続き、木製の椅子を作成しました。課題は、ダイニングチェアです。

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今年度はコロナ禍における1日の集中講義でしたが、木工家 賀來寿史先生の指導により、段取りよく進めることができました。

杉板15×90×2000㎜の角材を手のこでカットしていきます。釘やビス、木工用ボンド等を用いて組み立てていきます。

2020ダイニングチェア_プロセス1.jpg 2020ダイニングチェア_プロセス3.jpg

2020ダイニングチェア_プロセス2.jpg背板は各自、自由にデザインしました。

2020ダイニングチェアA.jpg2020ダイニングチェアB.jpg2020ダイニングチェアC.jpg2020ダイニングチェアE.jpg

座の高さが、380㎜、400㎜、420㎜、435㎜、450㎜と異なる椅子がそろいました。ほんの少しの寸法の違いですが、座り心地が随分変わります!

2020ダイニングチェア1.jpg製作時間は短かったですが、ものづくりは楽しいです。しかし、のこぎりや釘打ちは腕力が必要です。真夏の作業で、皆、最後は疲れてしまいましたが、自らデザインしたものが完成すると充実感で満たされます。

椅子製作以外の遠隔授業では、インテリア空間の企画書を作成し、「空間があると、そこに合う椅子が必要である」ことを学びました。

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では、ここで2019年度の2日間にわたる集中講義で製作した家具を紹介します。つくれる椅子(スツール)と自由課題ではブックスタンドやダストボックス、ベッド、ベンチ、勉強机、などをグループでつくりました。

2019年度第1課題「つくれる椅子(スツール)」

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2019年度第2課題「自由課題」

ブックスタンド
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ベッド
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インテリア・住居・建築領域

在学生による授業紹介の第2弾が届きました。本学科で学びを深めている皆さん、そして本学科に興味のある高校生の皆さんへのメッセージです。

こんにちは、生活デザイン学科3年 T.Nです。生活デザイン学会で学会誌編集に所属する建築士課程の学生です。

私がおすすめする授業は「日本建築史(含住居史)(2年前期)」です。

この授業は日本の建築の歴史について学ぶ授業となっています。建築士を目指している人達は必須授業になっていますが、この授業は建築士課程の人だけでなく興味がある人なら誰でも受講できるようになっています。

この授業のおすすめしたいところは神社やお寺、城など歴史的価値があるものだけでなく。平民や一般市民など地位が低い人達の当時住んでいた建物のことも勉強できるところです。その中でも私が受講した際に特に興味を持ったのは、ミニコラムのようなお話でしたが神社などの古建築の実測図作成についてでした。古くからある建物は老朽化の心配などがありますが、平面図などその建築物の資料が現存しない場合が多く、いちから資料を作成する必要があります。

その方法やこの授業に興味を持った方は是非後期の授業を受講してみてくださいね。

毎回授業開始時に下の写真のようなプリントが配布されるため、教科書などの購入は必要ありません。必要なのは筆記用具とプリントを挟むためのファイルがあれば大丈夫です。

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T.Nさん、紹介ありがとうございました。

※配布された資料の写真については、この授業を担当してくださっている先生に掲載許可を得ています。

建築を通して広島が世界に誇る世界遺産のことについて知ることができる興味深い授業ですね。学んだ後にまた宮島に行くと違った視点で楽しむこともできそうです。地域の文化財や歴史に関心のある人はぜひ履修してみましょう。

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