生活デザイン学科の授業「インテリアデザイン演習」が、今年度から始まりました。
前半は、インテリア空間の設計、後半は木製の椅子を実際に製作します。今回は、前半の松尾兆郎先生の担当授業より4作品を紹介しましょう。
第1課題 「住宅のリビングルーム」(4m×5m)のデザイン
A:「ENGLISH-STYLE LIVING ROOM」の作品ボード

地域の文化性・民族性から生み出された独自のスタイルから発想したインテリアです。英国調の特徴をうまく捉え、細部まで丁寧に検討されています。
B:「トゥーゲンハット邸風リビング」の作品ボード

建築家ミース・ファン・デル・ローエのデザイン技法から発想したインテリアです。単なる模倣に終わらず、自身のオリジナリティがうまく調和しています。
第2課題「中規模のシティホテルのロビー」のデザイン
C:「駄玩思屋」の模型

視線が通る造作と暖簾によって限られた空間を最大限に活かしています。ホテルのロビーの固定概念を良い意味で壊しています。
D:「OMOTENASHI風ロビー」の模型

和風のおもてなし空間を上手に演出しています。オリジナルの照明デザインが空間にアクセントを与えています。
インテリア空間は、自分でテーマを決めてデザインを行います。
・テーマは明快であるか?
・空間としてうまく表現されてるか?
・丁寧に作品が作られているか?
により評価されます。
インテリア空間には、正解はありません。作品ボードや模型により、様々な空間表現ができることがわかります。
さあ、授業後半ではどのような椅子の作品ができるのでしょうか?完成しましたら紹介しましょう。お楽しみに!
第22回「ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト2018」(主催:中国電力株式会社)の学生部門で、本学の生活デザイン・建築学科 建築士課程3年生の菊地琴子さんの作品「トキと生きる」が、佳作を受賞しました。
ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト 第22回 2018年受賞作品
2018年度の募集テーマは「持続可能で愉しい住まい」です。
「トキと生きる」では、都市に建つ3階建ての住宅に、家族の歴史を詰め込む「歴史棚の部屋」を設けました。中庭には樹木を植え、家族の成長と共に育ちます。住み続けることが愉しい、と思える生活空間を提案しました。


中庭は、各階異なるフリーハンドの自由曲線により描かれ、そのプランニングと手描きのセンスのよさが評価されました。

学生部門 佳作|第22回 2018年 入賞作品|ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト
表彰式は、2019年3月6日に開催されました。

審査委員の建築家 村上徹氏(右)、宮森洋一郎氏(左)と共に
受賞作品は、3月8日〜14日まで、広島駅前の蔦谷家電2階にて展示されています。

生活デザイン学科、生活デザイン・建築学科の建築士課程では、2年次より段階的に、ガイダンスや説明会の実施等、学生のキャリア形成を支援する様々な活動を行っています。
毎年4月には外部講師を招いて、インテリア・建築業界ガイダンスを実施し、2・3年次でのインターンシップ参加を奨励しています。また、資格取得に向けて建築士試験対策講座を開設し、卒業後の早期の建築士試験合格をめざせるようサポートしています。
今年度は12月19日に3年生6名による2年生向け「インターンシップ報告会」を実施しました。
設計事務所、家具メーカー、ハウスメーカー、工務店等での夏季インターンシップについて、インターンシップの志望理由、企業紹介とインターンシップの具体的内容、2年生へのアドバイスを発表しました。発表の後、ブースに分かれて質疑応答を行いました。
●インターンシップ報告会の様子

続いて2月15日には建設業で活躍する4名のOGをお招きし、「建築士課程OGを囲む会」を実施しました。
それぞれインテリア設計、住宅設計、施工管理等、建設分野の専門的な立場で活躍しています。企業紹介、実際の仕事内容、就職活動についてのアドバイス、学生時代に考えていたこと等について発表頂きました。後半はブースに分かれて質疑応答を行いました。
建築士課程の3年生は、実習や講義を通して専門的な学びを深め、夏季インターンシップでの経験、キャリアセンターが主催するガイダンスやセミナーでのSPI対策や自己分析、業界研究等、就職活動準備を重ねてきました。卒業生からは、これから悔いのない就職活動が展開できるよう、多面的なアドバイスを頂きました。卒業生の皆様、年度末の忙しい中、在学生のためにご協力頂きありがとうございました。
●OGを囲む会の様子

建設業界では近年ますます女性の活躍が強く求められており、建築士受験資格を取得予定の学生が選択可能なキャリアは多岐にわたります。建築士課程では今後もキャリアセンターと協働した就職活動支援を展開します。