人文学部 日本文化学科 ニュース

 新年度が始まりました。2024年4月6日、桜が咲き誇る本学キャンパスにて入学式が執り行われ、今年度もキラキラした新入生をお迎えすることができました。お嬢様がたの新たなスタートを共にお祝いするために、多くの保護者の皆さまがお越しくださいましたこともうれしい限りでした。

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 本学の入学式は礼拝形式で実施するため、オルガンの音色に感動された方も多かったことと思います。実は式の中で、讃美歌を披露した聖歌隊の中には卒業生の方もいらっしゃったのです。新入生を皆で心を込めて歓迎しようというOGの皆さんの母校愛に心打たれたひと幕でした。

 入学式後は、それぞれの学科に分かれ、オリエンテーションを行いました。

 日本文化学科では、教員が一人ずつお祝いの言葉を述べ、自身の専門分野について紹介をしました。

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 教員はそれぞれ、「日本古典文学」「日本近現代文学」「日本語学」「日本語教育学」「国語教育学」「図書館情報学」と実に多彩な分野で研究を展開しています。

 人文学部長でもある柚木靖史教授からは、持参された雪だるまの人形にまつわるクイズが。「これは『アナと雪の女王』に出てくるオラフとは違う点があります。それは何でしょう?」皆さんが悩んでいるところへ、ご家族と一緒に教室で参加されていた小さな女の子から正解が出ました。「オラフは、身体が三段!」

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 そうなのです。日本の雪だるまと言えば、雪玉を二段に重ねた形を思い浮かべますが、西洋では三段のものが多いのですね。

 日本の中にいれば「当然」と思っていることも、実は世界の尺度で捉えなおせば、案外「当然」ではないことも多いのです。

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 私たちの学科は、日本文化を様々な角度から学べるところに大きな特徴があります。そして、学んだことを是非、世界へ発信してほしいという思いから「日本を伝える英語」という必修科目を設定しています。

 これから新入生とともに、日本文化の魅力を再発見し、そしてそれを地域へ、世界へ発信していけることを楽しみにしています。

(文責:足立直子)

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 私たちの学科では将来の職業として、司書・書店員などの本に関わる仕事や、文章・イラストなどを書く仕事が根強い人気です。授業科目としてもこれらの仕事に活かせる内容のものが多数開講されていますが、今回は、これらの仕事に実際に就いていらっしゃる社員の方と本学科学生との交流について紹介をさせていただきます。

数研出版編集者の方との懇談会

 12月4日、『プレミアムカラー国語便覧』(改訂版)の出版にあたって、数研出版の編集者の方が本学へ献本にお越しくださいました。この『便覧』は私(足立)が監修として関わらせていただいたものになります。こちらの件は、本学ホームページ「大学からのお知らせ」でも取り上げていただきました。

 当日は、数研出版編集者の鈴木様を囲みつつ、出版業界や教育業界に関心のある日文学生7名と共に、和やかな懇談の時を持つことができました。学生からは「締切前はやはり大変ですか」「学生時代にしておいた方がいいことは何ですか」といった質問がなされ、一つひとつ丁寧に回答をいただきました。大学時代に、異文化体験をしておくことの重要性についてのお話は、私自身特に興味深く拝聴しました。

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  以下、懇談会後に参加学生が寄せてくれたコメントになります。

就職活動や留学経験、出版社とはどのようなものなのか、などの幅広い知識をたくさん学ぶことが出来ました。この貴重な体験を来年から始まる就職活動に活かしていきたいと思います。(2年生Fさん)
私は教員志望ですので、最初は私のような者が居ても大丈夫なのだろうかと心配しておりました。しかし今回、ICT教育に関わるお話を聞くことができ、学校教員の教材準備や授業内でのタブレット端末の活用方法などについて私なりに色々と考える良いきっかけとなりました。(2年生Aさん)

中国新聞社学内セミナー

 12月13日、「新聞を通して業界を知るセミナー」と題して、本学にて中国新聞社の社員の方がお話をしてくださいました。当日は、日文学生も多数、参加させていただきました。

 私たちの学科では「社会とつながる言葉の力を高める」ということを見据え、専門科目の学びにおいてだけでなく、日頃から新聞時事ワークシートなどの取り組みを通して、社会人に必須の言葉の力を高めることを目指しています。

 当日は、就職活動に役立つ新聞の活用方法や、講師の柳川様における中国新聞社ご勤務までの就職活動などについて、具体的に教えていただくことができました。

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 働き方自体が多様化する現代社会において、一人ひとりが将来のビジョンをしっかりと持つことができるよう、学科教員一同、これからも様々な場を提供しつつ応援していきたいと思います。

(文責:足立直子)
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12月の半ば、学外授業として、比治山公園にある広島市現代美術館に参りました。「キャリア・スタディ・プログラムⅢJ」の授業です。

自分の生き方を考えるキャリア科目の中の最終科目。専門科目以外の必修科目です。

現代社会に向き合って生きる自分像をデザインする

「キャリアⅢJ」は、これから先、現代社会に向き合って生きる自分像をデザインする学びです。
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毎回の授業では、「地域共生」「情報」「法律」「経済」「生命」「環境」「多様性」といったジャンルから選んで、新聞記事から始めて調査レポートを作成、みんなでディスカッションをしています。

履修者は3名。再履修科目なので少人数です。(大学では、コンプリートできなかった科目は再履修いたします。)
年齢も、再履修になった理由もそれぞれ違いますが、いつも明るく深く、レベルの高いディスカッションが行われています。毎回楽しみな授業です。

そこで「現代社会についての芸術表現に触れよう!」というわけで、学外授業へ。

広島市現代美術館へ

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現代美術館は、履修者の皆さんの希望でした。

リニューアル間もない現代美術館の白い空間、
ヒロシマに関わる常設展示、
そして企画展「ガラスの器と静物画」、
それぞれのペースでゆっくり味わうことが出来ました。

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アートを満喫した後は、おしゃれなカフェで休憩。話がつきないまま解散いたしました。

心優しい学生さんとのアートなひととき。

本当に楽しくて嬉しい時間になりました。

奇跡のキャンパス

能力や年齢、経歴などなど様々な人が集う、本質的で豊かな学びの場。

この大学は奇跡のようだといつも思います。
学生生活の中で、次第にメリトクラシー(能力主義・業績主義)から解き放たれ、いつの間にか自分の生き方を見つけて、思い思いの形で活躍し始めるたくさんの学生さんたち。
キャンパスの美しさのせいもあるかなと思っています。

(文責 出雲俊江)

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