人文学部 日本文化学科 ニュース

新入生の皆さん ようこそ!

220426_jlc_1-1.jpg

4月15日(金)、新入生をお迎えして、オリエンテーションキャンプが行われました。
新入生の皆さんが、楽しい学生生活を始められますようにと願いを込めて、この行事の企画運営は、オリキャンリーダーの学生の皆さん。先生方もお客様として招かれました。
学科に分かれてゲームなどで一日楽しみます。面白いオリジナルゲームやクイズに、だんだん気持ちが打ち解けて、みんな笑顔になってきました。

220426_jlc_2.jpg

面白かったのは、パン屋さんゲーム。
パン屋さんとお客さんに分かれて、紙で出来た2022円を持って、紙のパンを買いに行くのです。最後にお金が多かったチームの勝ちです。値段交渉も次第にエキサイトして・・・。

220426_jlc_3-1.jpg

クイズは、日本文化学科ならではの漢字難読問題や、文学知識問題など。大人げなく真剣になってしまいました。

オリキャンリーダーの皆さん方が、時間をかけて準備してくださった、心のこもった一日。新入生の皆さんに、何よりのプレゼントになりました。

220426_jlc_4-1.jpeg

ありがとうございました!

  • LINEで送る

今年も、植西先生が担当する「キャリア・スタディ・プロクラムⅢ」という授業の中で日本文化学科2年生がまとめた「私のライフキャリアビジョン」というデジタル冊子が完成しました。

220330_jlc_1.png

今年は、137ページもの大作です。トピックスは、
「私のライフキャリアビジョン」
「私の仕事」
「大切にしてきた言葉」
「当たり前の生活を守る路線バス運転手さんのお仕事に接して」
「ワクチン手当支給の是非を考える」
の5つです。

「私のライフキャリアビジョン」「私の仕事」では、受講生一人ひとりが2ぺージずつ、自分自身が考えるライフキャリアビジョンや希望する仕事をまとめています。司書や教員などをめざしている人も多かったのですが、ゲームと関わる仕事を希望している人、町おこしと関わる仕事を希望している人、「世帯収入と学力の格差の解消」といった社会問題を念頭においている人もいました。まだ将来どんな仕事につきたいのか自分の気持ちが漠然としている人も、働く中で自分が大切にしていきたいことについてはイメージが描けていました。

「大切にしてきた言葉」では、自分自身を勇気づけたり、考え方を変えるきっかけとなるようなさまざまな言葉があげられていました。一つひとつご紹介できませんが、印象として努力とかかわる言葉が多い気がしました。また、好きな歌詞や小説の一節をあげている人もいました。

「当たり前の生活を守る路線バス運転手さんのお仕事に接して」は、NHK総合テレビ・プロフェッショナルの番組を見た学生たちの感想と、その学生たちの感想を読んでのバスの運転手さんからのお手紙です。学生にとっては、乗客の安全を守る責任のある仕事を真摯に行う姿や、乗客の方へのこまやかな心配りが印象に残ったようです。また、実際にバスの運転手さんから、お返事をいただけたことは大きな喜びとなったようでした。

「ワクチン手当支給の是非を考える」は、朝日新聞の記事をもとにした意見文です。賛成、反対の意見を出し合ったあと、賛成派、反対派の意見を踏まえて、さらに自分自身の意見を出すという2段階のステップをとっています。

2年生も4月からいよいよ3年生です。社会情勢はめまぐるしく変化していきますが、自分がこれまで大切にしてきたこと、大切にしていこうと思っていることを忘れず、つまずいてもへこたれず、一歩一歩、着実に歩んでいってほしいと思います。

  • LINEで送る

10月21日(木)に行われた木曜チャペルで、日本文化学科3年生が「神楽の笛の音-伝統文化を受け継ぐ-」と題し、2名が笛の演奏を、2名が発表を行いました。


坂本奈水さんは、広島市内の神楽団に所属し、囃子手として活動しています。

物心がつく前から神楽に触れ、舞手に憧れを持っていましたが、未だ残る女人禁制の文化により、舞手になることは叶いませんでした。
この度の礼拝でも、素敵な笛の音を響かせてくれましたが、担い手となるはずの男子の神楽団所属が減ってきており、未来につなげていくことが難しいのではないか、と考えるようになったといいます。

坂本さんの紹介をしてくれた川口菜月さんも、坂本さんの話を聞き、しきたりにとらわれず、今の社会に合わせ、同じ志をもった男女が隔たりなく伝統芸能を守っていくことができる社会にしていきたい、と話してくれました。

211021_kagura_01.jpg
〈左:坂本奈水さん、右:川口菜月さん〉

松本初花さんは、県内の神楽団に所属し、神楽を彩る奏楽のうち、メロディーを担う笛を担当しています。
地域での活動以外にも、競演大会や各地での奉納、外国人観光客向けの演奏など、様々な行事に参加しているそうです。

神楽で学んだことは、自分を表現することや、周りを見て行動することの大切さ、神楽を伝承していくことの難しさだといいます。
伝承のひとつとして、神楽を身近に感じてもらうためのツアーを開催したり、子どもたちが神楽と直接触れ合い、体験できる場を増やしたりしていきたいと考えているそうです。
松本さんが奏でる笛の音色は、坂本さんの演奏と同様に、美しくチャペルに響き渡りました。

松本さんの紹介をしてくれた野口春香さんは、継承したいという気持ちが若者や海外の方に伝わるのは、松本さんたちのような方々の働きがあってのことだと語ります。

211021_kagura_02.jpg
〈左:松本初花さん、右:野口春香さん〉

伝統文化が薄れてくる中、若い世代が未来に繋げていこうとする姿に、励まされると同時に、改めて「自分たちにできることは何か」を考えるきっかけとなりました。

  • LINEで送る