人文学部 日本文化学科 ニュース

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

新型コロナウィルス感染拡大で、様々なことが例年どおりにいかない春ですが、キャンパスの桜は変わらずに満開の時を迎えました。桜の花に元気をもらいながら、「明けない夜はない」という言葉を思い出しています。

20入学1.JPG

日本文化学科の学科プログラムは、爛漫の桜が見下ろせるソフィア2号館2階で行われました。

足立直子学科長の歓迎の辞では、ニュートンの逸話が紹介されました。万有引力の発見者であるニュートンがケンブリッジ大学の学生であったとき、ヨーロッパではペストが大流行し、大学も長期間の休業を余儀なくされたそうです。しかし、その期間に、ニュートンは自らの研究を続け、多くの科学史の残る発見をしたということです。

20入学2.JPG

私たちも、現在のこの困難なときをどう過ごすかをよく考え、発想を切り替えて頑張っていければと思います。新入生のみなさんの広島女学院大学日本文化学科での4年間が、有意義で実り豊かなものになりますように!!

20入学3.JPG

  • LINEで送る

日本文化学科2年生後期の必修科目「キャリア・スタディ・プログラムⅢ」では、それぞれの受講生が、就きたい職業、興味のある仕事等について調べ、小冊子「私の仕事」としてまとめ、これに基づいた発表を行いました。

しごと1.JPG

この冊子には、それぞれの思い描く仕事の特色ややりがい、社会的役割、その仕事に求められる力とともに、労働環境や女性にとっての働きやすさについて調べ、まとめています。

調べる過程で、思い描いていた仕事像と実際の仕事内容の違い、気づかなかったその仕事ならではの働きがい、女性がその仕事を続けていく上での問題点に気づくことも多かったようです。また、他の仕事について調べた人たちの発表を聞き、視野が広がり、選択の幅が増えたと感じた受講生も少なくありませんでした。

しごと2.JPG

冊子作りと発表を振り替えっての感想の一端をご紹介します。

○編集、出版関係の仕事へのイメージが、漠然としたものから、明確なものへ変わりました。多くの人が見て、手に触れ、読むものを作り上げていく上で、やりがいを感じることができ、誇りを持てる仕事だなと改めて感じました。さまざまな環境がある中でも、女性の存在が重視される場があることは大切で、今から、少しずつでも、編集、出版関係の職場を直接体験できる機会を探してみようと思いました。

○調べてみると、ジャンルは違っても、接客業に求められる能力や採用条件はどれも似ていて、ジャンルは違っても、やはり接客業という大きな括りでは一緒なのだと思いました。求められる基本の姿勢を意識し、今回調べたことを元にこの仕事を目指していきたいと思います。

仕事3.JPG

○このキャリアスタディのような授業で、将来のことについて考える機会が増え、自分に足りない力や先の見えない将来にふれ、焦りを感じた。しかしながら、目先の焦りにばかり捕らわれないよう、自分自身の希望としっかり向き合い、それに向けて、着実に準備していきたいとも感じた。市役所や県庁の行政職員は、教養試験を突破することが前提で、その後の面接やグループディスカッション等に重きを置くとの情報も出てきたので、この情報を今日からの学生生活に生かしたい。

○この仕事に関するプレゼンテーションを聞いて、他の職業にも興味がわきました。みんな、自分のやりたいことが明確で、たくさん知識を持っていて、いきいきと発表していて、私も明確にやりたい仕事を見つけないとなあと思いました。

しごと4.JPG

  • LINEで送る

国語科教育法Ⅳでは、受講生がデジタル教科書を使って模擬授業を行い、「デジタル教材の効果的な活用」をテーマに授業研究を行っています。

デジタル1.JPG

はじめてデジタル教科書にふれた受講生の一人は、次のように述べています。

生徒と同じペースで教科書に線を引いたり、挿絵を拡大して説明したりするには、とても便利だと感じました。また、本文の読み上げ機能等を活用すると、デジタル教科書一つで何通りもの授業計画を練り上げることができます。うまく工夫すれば、生徒の集中力が50分間持続する面白い授業もつくれると思います。

他にも、写真や動画を利用することで、古文・漢文の授業を楽しくできること、デジタル教科書の機能を活用して授業を進めることで進行がスムーズになること、インターネットやプレゼンテーションソフトとの併用でダイナミックな授業がつくれること等、多くのメリットがあげられました。

デジタル2.JPG

同時に、「スムーズな進行が逆に授業についていけない生徒をつくってしまうのではないか」、「板書と異なり、きちんと書き取ることが減るのではないか」、「楽しいけれど、生徒が何を学んだかわからない授業に陥る心配がある」等の危惧も出されました。また、教師がデジタル機器に不慣れだと、思わぬトラブルが起こることもあり、十分な準備と機器操作への慣れが必要という指摘もありました。

「何のために使うのかをしっかり考えて、用いることが大切」、「利便性を重視するあまり、きっちりとした授業をすることを疎かにしてはいけない」、「生徒の立場に立って、見やすさやわかりやすさを検討してから授業をする必要がある」、「日常的にデジタルになれ親しんでいるより若い世代には、それほどの新鮮さやインパクトはないのではないか」、こんな声も上がっています。

学校現場へのデジタル教材の導入は、急速に進みつつあります。教育実習の場で使う機会もあるかもしれません。授業のねらいや学習者のニーズをふまえ、効果的に活用したいものです。

デジタル3.JPG

  • LINEで送る