日本文化学科では、1年次から2年次にかけて「キャリア・スタディ・プログラム」という授業を実施しており、その中で、時事問題について自らの意見をまとめたり、ワークルールについて学んだり、実際に企業の方と一緒に企画や課題に取り組んだりしています。そして、3年次においては、インターンシップに積極的に参加することを推奨しています。インターンシップには大学での授業として単位化されるものと、個人で研修先を探し応募の上、参加するものと2種類あります。
今回は、大学の授業科目として「インターンシップ」を履修された上で研修に参加された、日本文化学科3年生の中島瑞季さんからその報告記をお寄せいただきましたので、以下に紹介します。
Q.研修参加の目的や、事前にどのような準備をされたか教えてください。
私は将来マスコミ業界で文章を書く仕事がしたいと考え、「相手の魅力を引き出す話術」と「わかりやすく伝えること」を学ぶために、セールスプロモーション(販売促進)を取り扱う橙デザイン株式会社のインターンシップに参加しました。
大学での事前準備では敬語や名刺交換などのビジネスマナーを習ったり、インターンシップ先の企業の情報収集や質問内容を考えてまとめたりしました。
Q.実際に研修ではどのようなことに取り組みましたか。また、そこで学んだことや身についた力について教えてください。
8月24日、29日、9月1日の計3日間の研修でした。
研修初日と2日目の午前中は企業分析の方法やインタビューおよび記事構成の順序を学びました。
研修2日目の午後には実際にエステティックサロンを展開する美容業界企業のビーエルシー株式会社を訪問し、代表取締役社長である石田美子さんにインタビューを行って記事を書きました。名刺のやり取りやインタビューを実践したことで、コミュニケーション能力を磨くことができました。
また、インタビュー記事を書いたことで、短くまとめつつも内容を適切に補足し、誰が読んでもわかりやすい文章を書く力が身につきました。
インターンシップに参加する前は「マスコミ業界で文章を書く仕事がしたい」という漠然とした考えしか持っていませんでした。
しかし研修を通して、私は自分が享受したことを言語化して他の人に共有することが好きだと気づきました。
また、それを仕事として成立させるには、わかりやすい文章を書く力はもちろん、第三者からの視点で物事を考える必要があることを実感しました。
ホワイトボードに質問内容を書き出す様子
Q.今後、今回の体験をどのように活かしていきたいと思いますか。
研修でインタビューを行った際に、経営者の方が「自分が求められているものは何かを考え、力を発揮する」とおっしゃった言葉がとても印象に残っています。好きなこと・得意なことを仕事にできなくても、自分が求められている環境で力を尽くすと周りに認めてもらえるとわかりました。今後は視野を広げて企業研究し、夢を実現させたいです。
インタビュー構成について話し合う様子
中島さん、インターンシップのご報告をありがとうございました。他大学の方と共に、大変貴重な体験をされたようですね。中島さんは、普段から、中国新聞キャンパスリポーターとしても精力的に活動されていますが、実は、日本文化学科においては、3年連続でキャンパスリポーター賞受賞者を輩出しています。是非、中島さんも、こちらの賞を目指してほしいなと思っています。また、将来のお仕事についても夢が実現するよう応援していますね!
*中島さんがキャンパスリポーターとして書かれた記事は以下のリンクからご覧になれます。
【英で会計士、OGと座談会 石田さん、前向き思考語る】
【平和実現、個人がまず行動 原爆講座で被爆者が訴え】
【「菖蒲華祭り」にぎわう 出店や発表、夏の思い出に】
【サークル新入生に紹介 クラブウィーク】
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2022年10月4日(火)、創立記念礼拝の中で、ゲーンス学術奨励賞授与式が執り行われました。この賞は、建学の精神の体現者として活躍し、かつ、学業において優秀な成績を修められた方に、各学科の4年生から1名ずつ表彰されるものです。日本文化学科からは、岡本安未可さんが受賞されました。
今回は、岡本さんに、受賞にあたって現在のお気持ちや、大学生活での取り組みなどについてお話しを伺いました。
Q.岡本さん、まずはゲーンス学術奨励賞の受賞、本当におめでとうございます。まずは今のお気持ちを聞かせてください。
大学に入学する前からこの賞の存在は知っていました。この賞をいただくことは大学入学時からの目標の1つでもあったので、ご連絡をいただいたときは本当に嬉しかったです。
Q.岡本さんと言えば、本学のTVCMへのご出演が印象的ですが、ゼミの指導教員としては、やはり1年生の時から一貫して、ひたむき、かつ、熱心に勉学に取り組まれてきた姿勢がひときわ素晴らしかったと思っています。岡本さんご自身は、大学生活を振り返って、どのように感じていらっしゃいますか。
新しい知識や経験を得たいという気持ちは、一貫して持っていたように思います。生活面では大学の広報活動、学習面では教員免許の取得に励んできました。様々な活動を通して、自身の成長に繋げることができたので、積極的に新しいことに挑戦していくことは今後も続けていきたいと思います。
Q.では、最後に、後輩たちや、本学を志望してくれている皆さんに何かメッセージをお願いします。
どんなに小さなことでもいいので、とりあえず目標を持ち続けることが大切だと考えています。また、新たな環境に飛び込んでみることで発見できることもたくさんあります。何事にも恐れずに、まずは挑戦してみてください。応援しています!
ありがとうございました。大学生活も残り少なくなりましたが、まずは納得のいく卒業論文を書き上げましょうね。これからもさまざまな場面でご活躍くださることを期待しています。
*岡本さんが登場する本学TVCMは以下のリンクからご覧になれます。
広島女学院大学TVCM「連れ出そう!新しいジブンを」編
(文責:足立直子)
さまざまな情報の渦の中、私たちは、情報とどう向き合うべきかを常に意識しなければなりません。得られた情報がフェイクニュースかどうかを見定めるだけでなく、発信された情報の意図や背景を考えたり、発信されていない情報に目を向けたりすることも大切です。
「メディアリテラシー」という授業ではさまざまな角度から情報についてじっくり考えます。また、情報発信の担い手として効果的な情報発信についても考えます。授業の後半では、発信者として、キャンパスライフをテーマにしたポスター制作を行いました。グループごとに共通サブテーマを考え、それぞれがテーマに沿ったポスターを作成しました。
完成した後は、各グループ、制作エピソードを伝えるプレゼンも行いました。どんな想いを込めたのか、どんなところで苦戦したのか、いずれのグループも興味深いプレゼンでした。制作過程のエピソードを知ることで、作品の見方も変わってきます。そのような意識の変化も新たな気づきとなりました。
キャッチコピーをどうするのか、どんなフォントを使うのか、背景をどうするのか、さまざまな要素が見る人の印象を変えます。また、画像や写真とかかわるさまざまな権利についても考えるきっかけとなりました。
今回作成したポスターの一部は、今年の第4回オープンキャンパスで展示しました。来られた方に、「すごいですね」と言っていただき、授業担当者としても大変うれしく思いました。
以下イラストも含めすべて学生のオリジナルです。
⇓ なんといってもこのイラストのクオリティの高さには受講生一同脱帽でした。
⇓ こちらのイラストも本当にかわいらしいです。色合いがやさしさにあふれています。
⇓ こちらはなかなか斬新なデザインです。帯のグラデーションが絶妙です。
こちらは、言葉がメインのポスター。韻を踏んでいます。文字と背景のぼかしのバランスに苦労したそうです。使用したフォントが言葉を引き立たせています。一つ一つの言葉が心にしみます。こんなふうに思っていてくれたこと、ありがたく思いました。
次年度もすてきな作品と出会えますように。
文責:渡邊ゆかり